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コンピュータと無縁の芋掘り旅行

1996年10月28日

久しぶりに、留守をしていた。先週は週の半ばから行方知れずになり、ふら ふらと旅に出て、芋掘りなどをしてきて、戻って来た。ノートパソコンなんぞ を持ってでかけて行くと、ついついログインしてメールを読み、WWWにのめ り込み、さらにはプログラムまでやってしまうかも知れないので、コンピュー タは持って行かなかった。

それでも、昔出かけるときにはノートパソコンを持って、行った先で原稿書 きなぞをやるという不健康きわまりない生活もしていたが、最近は旅行中はコ ンピュータのことは忘れることにした。というより、そんな重いものを持ち歩 くのが嫌だし、そんなことをしたら、旅先まで仕事が追いかけてくるだけであ る。

以前は、新幹線で移動するときも、結構コンピュータ関連の本を鞄に詰め込 んで出かけていた。真面目にコンピュータの勉強をしていたのであるが、まあ そのうち嫌気がさして、新幹線の中では、あまりコンピュータの本は読まず、 できるだけ持ち歩きの楽な文庫本を読むように心がけたのである。

某所にある別荘は、庭には畑もあり、勝手に芋などがなっている。それで、 その一部だけをちょっと掘ってみた。まあ、こういうことでもないと、肉体を 動かすことがまったくない生活なので、土を掘り起こして、芋を収穫するなん て、なかなかに健康的なのである。

芋掘りも、それはそれで頭を使うのである。うまく掘らないと、芋を傷つけ てしまうし、見逃してしまったりする。日頃の不健康な生活習慣のため、短い 一畝を掘り起こすだけで汗がたらたらとなってしまい、とれた芋もとても食べ 切れないので友人の家などに持って行ったりと、それはそれは人間らしい生活 なのである。

それでも、どういう訳か、私の顔を見ると、コンピュータの話やインターネッ トの話をしたがる者が多い。といっても、それ以外の話は、こちらも何のこと やらさっぱり分からないので、結局そのあたりの話に落ち着いてしまうのは、 ちょっと悲しいが、まあしかたない。

でも、そういうことを通して、地方のコンピュータ事情やインターネット事 情を知ることができる。これが、けっこう笑えたりすることが多いのであるが、 まあ、書くのはよそう。でも、地方へ行くと、周辺機器などによると、秋葉原 の2倍程度で売っている場合もあって、びっくりしてしまう。

さて、この旅行に出かける前、旅行の途中で読む本が欲しいと思って、新し くできた新宿の紀伊国屋書店へ行った。最初本店へ行って、次に新宿南店へ行っ たのだが、とくに新宿南店にはがっくりしてしまった。本が無いのである。床 面積は広く、本の冊数はあるのだが、同じ本があちこちに平積みされていて、 結局本の種類は多くないのである。要するに、売れ筋だけを沢山置くという戦 略で、本を探しに行く書店ではなくなったなあと思い、あまりにもがっくり来 て、そのまま代々木駅まで歩いて行って、秋葉原まで行って、ついコンピュー タの本を買ってしまった。

それにしても、今の書店には、どこもうんざりである。というか、多数の本 が出ているのであるが、欲しい本、読みたくなる本が少ないのである。コンピュー タ、とくにインターネットは発行点数がめちゃくちゃに多くなって、そのくせ 品質はボロボロで、『さるでもわかる』などという、要するに『あんたら、さ る以下の馬鹿なんだよ』というような読者を徹底的にコケにした本が売れたり して、まあやってられないねぇ。

まだまだ日本の出版社の多くは、自社の全書籍のデータベースをインターネッ トで公開しているところは極めて少なく、本を探すのがなかなか大変である。 まあ、現時点で一応ちゃんとなっているのは主要出版社では 岩波書店くらいしかないようである。 といっても、岩波書店のは調べることができるが、注文はできないのである。

ところで、日本の出版流通のとろさを知っているだろうか。注文してから本 が届くまでの日数がめちゃくちゃ長いのである。良い本を書く著者や、出す出 版社があっても、その本を欲しい人が入手するどころか、探すのさえ難しいの である。まあ、困ったもんだ。

ああ、話がずれてしまった。これも、紀伊国屋書店がちゃと本を並べていな いからであった。


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