ホームページ目次1997年前の話次の話

ホームページの腐敗の進み方

1997年7月9日

企業、官庁、組織なら、ホームページくらい持ってなくてどうすると叫ばれ 始めてから約1年になるだろうか。確かに、ホームページは山のようにできて きた。ホームページ作成しますという企業も星の数ほど出てきた。

本屋に行けば、ホームページ作成関係の本が、棚からどんどん転がり落ちて いる。こんなに次から次へと、クールなホームページを作るための本、ときに はホットなホームページとか書いているようだが、とにかく多くの人の注目を 集めるためのハウツウ本が本屋に堆積しているのである。まあ、それら著者達 のホームページの多くは腐っているが。

さて、実際のホームページを見ると、これでもか、これでもかと、さまざま な技術、まあその殆どはプラグインなんだが、それらを駆使したといえばいい のだが、まだ他の人がやっていない事をやってみました的なことが多くて、多 くて、感心どころか辟易している。

まあ、個人様がいくら何をやろうと勝手だし、自己満足が満たせられれば目 的は100%達成である。まあ、カウンタをつけて、どのくらい多数の人に見 てもらえるかなんてやって、自分がアクセスした分だけしかカウンタが上がら なくてがっくりしている姿などほほえましいものである。

企業、団体、行政機関などがホームページを開く場合は、まあボスの自己顕 示欲のためにトップに自分の顔をデ〜ンと置いている場合もあるが、まあこう いうのは無視しておこう。

現在、個人以外のホームページがどのくらい作られているのか見当もつかな い。何万なのか、何十万なのかも分からない。まだ何百万ということはないと 思う。そのなかで、多くの人々に見られているページというのは非常に少ない。 1日100人以下のホームページが99%以上であることは確実であろう。1日 1000人が訪れるホームページは0.1%にも満たないに違いない。

企業の場合、カウンタを付けて、その数が余りにも少ないと、そうとう恥ず かしいものがある。まあ、見られないのには、見られない原因というのがちゃ んと存在する訳である。内容が腐っているのが殆どの原因であることは今更言 うまでもない。今日は、この腐り方がどのように進行して行くものなのかをちょっ と考察しようと思う。まあ、勝手な推測なんだが。

【準備死亡型】
ホームページを作ろうとする人、企業の場合の担当者であるが、本を買い、 ホームページ作成ツールを買い、なんとか他とは違うのを作ろうと随分考える ようである。要するに、企画をいっぱい立てるのである。これは夢のある作業 できっと楽しいに違いない。私はそんな面倒なこと全然やらないから分からな いが。

さて、そうして、作成練習してオープンを目指す訳なのだが、オープンまで に過半数が脱落するらしい。たぶん、他のホームページを見て、自分のと比較 して、「とても駄目だ、こんなの出来ない」と落ち込んで、投げ出すのだろう と思う。

それでも企業や団体組織の場合は、上からの命令とかがあり、止める訳には いかない。まあ、自分達でできなければ、金を払えば作ってくれる企業、個人 はいっぱいいるし、アルバイトを雇ったっていい。まあ、そんなこんなで、と にかくホームページの公開までなんとかこぎ着けるものが、まだ多数生き残っ ている訳である。

【開始即死型】
ここからが大幅に違ってくるようだ。まず最初に大量に出て来る落後者は、 ホームページは作りさえすればいいと思い込んでいた人達である。高い金を払っ て作ってもらった場合に一番多いようなのだが、オープンしてその後、何の更 新も行なわれていないやつである。最初の作成に予算の100%を使ってしまっ て、その後一切の変更がなく、新着情報がはるか昔の予定になっているやつで ある。

【3日坊主型】
次に多いのが、3日坊主型とでも言ったらいいのだろうか、最初必死で頑張っ てみるタイプである。オープンした当初はデータの更新もそれなりに行なわれ ていたのであるが、次第に行なわれなくなったやつである。多分、「頑張って作っ たのに反応がない」ということで、次第に更新をしなくなり、1ヶ月たち、 2ヶ月たち、半年たちとなったものである。

このパターンが一番多いようである。日記と同じである。

【作者逃亡型】
もうひとつの典型的なパターンが、ある日突然、一切の更新がストップして しまうタイプである。まあ、ホームページがストップするだけでなく、インター ネットの世界とも切れてしまう場合が多い。

これは、もちろん、ホームページ作成者、管理者、さらにはネットワーク管 理者が転勤、退社、移動などしたときに発生する。これの典型的パターンが、今の 東京大学先端科学技術研究センターの研究室で見られる。

【自己陶酔型】
自己満足型とも呼ばれるやつだが、これは必ずしも腐るとは限らない。自己 満足に浸り、どんどんどんどん自己満足を押し進めるため、全然腐ってはいな いが、こんなの誰が読むのだろうというタイプである。

まあ、世の中広いから、非常に私的な内容でも、読まれることはあるが、そ の可能性は極めて少ない。自己の馬鹿さを出した私的なページ(私のホームペー ジのこと)の場合は、結構見たり読んだりしてもらえるようである。

自己陶酔型は、長じて3ヶ月坊主型になっていくようである。

以上のどのパターンにも当てはまらなかったものは、だいたいホームページ も充実していて、見に来る人も徐々に増えるようである。「見て!」といくら 叫んでも、検索エンジンに登録しても、そんな影響はたいしたことはない。そ れより、「あそこに楽しいページ、価値があるページがある」という噂の方が 影響があるのである。「あそこに爆笑ページがある」なんて噂が最高に効果が あるらしい。

今朝、植木といっても猫の額の何千倍かの広大なベランダに並んだ植木鉢に ジョウロで水をちょろちょろあげたが、ホームページも植物と同じで、面倒を みただけちゃんと育って行くようである。植物も、ホームページも、たまごっ ちも皆同じらしい。反応は正直だ。


ホームページ目次1997年前の話次の話