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コンパクトで高性能のスキャナだけど使えない

1997年10月9日

今週は無茶苦茶忙しい。毎日お出かけというのは時間がかかっていけない。 今日は朝から国会議事堂、首相官邸をトイレから見下ろせるようなところで、 『2001年宇宙の旅』関係の集まりである。朝から仕事とは大変であるが、私が 顔を出した開始予定時刻の5分前には既に全員が集まっていた。皆、朝に強い。

『2001年宇宙の旅』はまだまだ遠い先のことだが、調査すべきことはたくさ んありすぎて、調べるべきことがまるで宇宙のように広大で、なおかつ先のこ となので、今後の技術進歩の予測もしながら考えないといけない。雲を掴むよ うな仕事である。

まあ、雲を掴む仕事だけではなく、ちゃんと地に足とか車とかがついた仕事 とかもやっている。いや、やらされている。まあ、その関係で現在ノートパソ コンを借りて来て勝手に使っているのである。

そのプロジェクトで用意したスキャナが使われないまま放置してあった。 CanonのCanoScan 600という光学解像度600dpi×1200dpiでA4、レターサイズ まで取れるやつである。階調はRGB各色10ビット、1024階調での読み取りという 優れものなのである。もっとも嬉しいのは、東京の片隅で狭い机しか用意でき ない私には、コンパクトさが非常に良い。

これだけの高性能であるが、サイズが小さい。外形がA3よりも小さいので、 机の上にも置けそうだ。大抵のスキャナは、ガラス面が狭いくせに、スキャナ 全体のサイズはやたらに大きく、机の縦方向いっぱいの長さがあって、配置に 困るのである。

このコンパクトさを考えたら、そんなスキャナが遊んでいたら即盗んできて 使うに限る。そうしないと、スキャナに対して悪いではないか。

そう思い、早速段ボールから本体だけを抜き出して、2重にした紙袋に押し 込んで地下鉄を乗り継いで持ち帰ってきた。ノートパソコンにも繋いで、ちょっ と使ってみた。

まずは、ドライバソフトのインストールをして、ちょっと動かしてみた。玩 具っぽい操作パネルが出て、いかにもって感じであった。まあ、何とか親しみ のあるものにしようとしてこういう感じのデザインにしているのであろう。

まあ、そんなところはどうでもいい。とにかく ちゃんと動けばいいんだ。 そう思い、スキャンすべきものを並べてスキャンを始めた。一応動くが、 指定範囲の設定が非常にやりにくい。それでも、とりあず使っていたのだが、 玩具っぽい操作パネルの使い方が良く分からないので、ユーザーズ・ガイドを 出して、ぱらぱらっと見てみた。

今まで、普段はHPのスキャナを使っていたが、マニュアルなんか一度も見 たことがない。それでも、操作に困るようなことは全くなかった。それから、 最近、友人の家でエプソンのスキャナを買ったので使ってみたが、このときも 全くマニュアルを見なかったが、何も困ることはなかった。

普通にスキャンしてイメージを取り込む程度のことでマニュアルなど絶対に 不要だと今までは思っていた。しかし、今回はやむなく見てみた。ごちゃごちゃ とカラフルに書かれているが、スキャン範囲の設定については僅かにあるだけ で、その他の細々としたことの説明ばかりであった。

それで、いつものようにがっくりして、とりあえず使い続けることにした。 ちょっとまとめて取り込まなければならないイメージがあったので、一気に 何枚も取り込んだ。そして、取り込んだイメージを見て、ガクッと来た。

指定した枠の範囲と、実際に取り込まれた範囲がずれているのである。これ は一番困ることである。奇麗に取り込めるとか、早く取り込めるとか以前の問 題で、マウスで指定した長方形の枠内がイメージファイルに落ちてくれないの ではどうしようもない。色々やっているうちに、どのようにずれるかを予測で きるようになった。何という高度技術を習得してしまったのであろうか。

ただし、このズレの度合は微妙で、どうずれるか分からないので、取得した イメージを別のソフトで表示しては毎回確認するということが必要になってし まった。これでは、面倒でしかたがない。

ぶつぶつ言っていたら、もうソフトのバージョンが上がっているのではないか との声があったので、早速メーカーのホームページへ行ってみた。フロッピー の方のバージョンは3.01であったが、ホームページでは3.2.0になっていた。 そして、この新しいバージョンはバグフィックスもしてあると書かれている。

そういうことで、ダウロードし、前のをアンインストールして新しいのをイ ンストールして使ってみた。確かに動作は変った。メニューの内容も一部変化 した。余計分かりにくい表記になっていたが、まあいいか。

今度はズレが無くなっているかと期待して使ってみたが、ズレは同様にきち んと再現されていた。それどころか、もっと使いにくくなっていて、とても作 業できるようなものではなくなっていたので、再度古いフロッピー版に戻して、 何とか一部の画像を取り込んだ。

昨日は、昼頃から夕方まで、ずっとそんなことをやっていて、まったく仕事 が進まなかった。今、このまま CanoScan 600 を使い続けるか、別の所にある HPのスキャナを使って、ネットを利用してイメージファイルを送って利用す るか思案しているところである。便利にすることで、作業の効率アップを図っ たら、完全なる効率ダウンどころか作業停止状態にまで追い込まれてしまった。

今までのスキャナのソフトにも満足していた訳ではない。細かい変な調整機 能はあっても、スキャン範囲の指定方法や取り込んだイメージの確認機能など、 要するに一番重要な部分については情けない状態であった。どうして、肝心な 心臓部といえる部分の機能はダウンして、付録的なものばかり豪華になってし まうのだろうか。パンフレットにびっしりと機能を並べたて、そうすると 阿呆なユーザが喜んで買うからだろうか。

私は、どんな製品でもそうだが、基本機能がきちんと性能アップすることだ けを望んでいるに過ぎないのだが、世の中反対方向に進んでいるようだ。 先日、 「スキャナってなんで何回もスキャンするんだよ」 と書いたが、あの程度で文句を言ってはいけないらしい。

CanoScan 600 、ハードはいいんだが、ソフトがやっぱり玩具だなぁ。


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