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業界団体のインターネット再建プランニング

1997年10月27日

先週は色々と面白いことがあった。1つの話にまとめられるほどのものはな いのだが、皆様の為になるかと思うことも多いので、思い出しながら書いてみ よう。

水曜日、午後から暇だったので、ちょっと仲間の多数いるA社へ遊びに行っ た。東京の遊びの中心地、後楽園へ移転したので、どんなところなのか観察に 行ったのである。元々私は文京区に長らく住んでいたので、そこの会社の人間 よりも回りの状況が把握できていることもあって、逆に色々聞かれてしまった。

その会社の社長、引越が終ってから乗馬に行って、馬から落ちて入院という ことを聞いていたので、まだ出社していないものと思って行った。すると、今 日だけは出社しているようだから会って行ったらということで、迷路のように なっている倉庫の様な表現し難しい階の中をさ迷い、指示された人に会って社 長室の場所を聞き、やっと社長室にたどり着いた。何だか、今度のビルはアド ベンチャーゲーム方式になっているようだった。

社長は、休んだ間に溜った1000通以上のメールを延々と読み続けていて、 「目が疲れる、目が疲れる」と言っていた。メーリングリストではないのが1 000通も溜ったら、なかなか大変である。それにしても、左手は固定されて いるので殆ど動かせないので、片手でキーボードを操作して読み進んで、さら に返事も書くとなると大変な作業である。これで、お見舞のメールでさらにメー ルの量が増えているかもしれないと思うと、気の毒と言うか、何と言うか。

全館床上げして、床下にケーブル類をすべて収納しているのであるが、社長 室の一角の床が剥されていた。床下の構造の勉強でもしているのかと思いきや、 社長室の床下から煙が出てきて、原因究明のために剥したのであった。原因は、 アースに100Vが流れていたためだったとか。とにかく、 電気工事は恐ろしい。大抵の場合、現場監 督、主任あたりが免許を持っていても、実際に工事をする者は、何も持ってい ない場合も多い筈である。それが日本の免許、許認可の現状というものだ。

さて、 INFOS-net(INFOmation Society NETwork system:情報関係団体統合ネットワーク) が今年度末に消滅することは、 「あきれたページ」(2002/1/31閉鎖)の「ダメなまま終ったページ」 で紹介した。ここは、本来、日本のインターネットなどを支えたり、少なく とも多いに利用する筈の業界団体(社団法人、財団法人、任意団体)のための 共同プロバイダみたいな働きをする筈だったのだが、そういう働きは出来ずに 終った。

まあ、大小のプロバイダが全国に過剰に出来た現在、INFOS-net は、高くて 不便なネットワーク以外の何者でも無くなった。偶然知ってしまった価格は、 サービス内容から言えば、桁を最低1つは間違えていた。

INFOS-netのような時代後れのものが無くなって行くのは当然として、問題 はそこを使うような業界団体である。というより、コンピュータ、インターネッ ト関係の業界団体の殆どすべてであるが、インターネット上での活動となると、 大変低迷している。一般の製造業者だって使いこなしている電子メールを、こ れからやっと使い始めようかという団体が多いのである。

そういう業界団体に加盟しているソフト会社、コンピュータメーカーから電 話が掛かって来ると、何で電子メールで連絡をしないのかと思う。たとえ電子 メールでくれても、直後に「電子メールを送りました」との電話が今でも時々 来る。

世の中、まだまだこういう状態なので、ビジネス用で配る名刺から、電話番 号を削除するとか、赤で 電話は通じません。要件は電子メールでお願いします。 と印刷しておこうかと本気で思ってしまう。

日本のコンピュータ業界団体の平均値がこのていたらくである。そういえば、 先日、私のホームページに求人広告を出したいという某ソフトハウスからの申 し出が私の仲間の一人を通じてあったのだが、聞いてみると、電子メールが通 じていないところだというのが判明した。これじゃ、求人募集する前に、電子 メールの使い方を覚える方が先ではないかと思ったが、その後の連絡は当然無 い。

ところで、最近は、そういうインターネットを支え、発展させること自体が 自分達の繁栄に、あるいは生き残りに繋がる筈の業界団体からの問い合わせと か、招待とか、その他もろもろあるようになってきた。だいたいが、一度なら ず失敗したところばっかりである。

今まで色々やってきて、過半数どころか、9割以上が失敗をしてきたのがイ ンターネットの世界というものである。特に、ホームページに客が集まらない とか、電子メールがぱらぱらとしか流れないとか、とにかく盛り下がって 困っているようだ。でも、聞いてみると盛り上がるようなことを何もしていな いだけなのである。結論から言うと、やるべきことをやっていないだけに過ぎ ないのである。

まあ、大体が、来年こそは日記を書こうということで日記を用意して、せい ぜい正月三ヶ日だけ書いておしまいという例のパターンである。指導以前の問 題とも思うのだが、当然のことを当然のこととしてやっていくことが困難であ り、それを指導しないといけないのかな。技術、技術と騒ぐが、本当にそんな ことでうまく行っていないのではなく、その一万歩手前でこけているのである。

こういう指導、決して好きではないのだが、日本中揃って仲良くこけてしま われ、日本がインターネットでアジアの劣等生になってしまうと私自身も困る ので、何とか助けようと思っているが、技術以前の問題、意識改革できるかど うかに掛かっているのである。


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