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標準的なグラフィックボード(#9)が動かない

1997年10月29日

1980年だっただろうか、某大学にVAX−11/780があって、これ を使ってする開発の仕事があるからというので、メーカーの仕事を断ってのこ のこ出かけて行った。

当時、スーパーミニコンの標準機、コンピュータ技術者のあこがれのマシン であったVAX−11/780は、確か標準構成で約1億円したのである。そう、 そしてこのコンピュータの性能の単位がMIPSという。VAX1台で1MIPの性能で、 1億円と言う分かりやすい、物差であった。

そのマシンについていたハードディスクは標準で50MBである。たった50MBの ハードディスクの中にVMSなるOSが入っていて、多重仮想記憶ということ をやってくれていた。もちろん、UNIXがぐんぐん伸び出す前であり、ウィンド ウシステムもほとんど知られていない頃である。

その当時、一般的に利用されていた一番大きなハードディスクが200MBであっ て、リムーバブルの場合には、そぉ〜と装置に入れて、ぐぃ〜んと空気を抜き ながら高速回転(今で言うところの低速回転)をして使っていた。当時のハー ドディスクはゆっくり回転しているし、ヘッドやアームも重く、ディスクのあ ちこちをアクセスすると、それに伴ってディスク装置が揺れるのであった。十 分に経験を積んだ者は、その音によってコンパイルの進行状況などが分かると いうので、まだまだ私は修行が足りないと思ったものである。

OSというものは、時とともに着実に体重が生長していくものである。ある とき、VAX-11を販売している日本DECから電話が掛かってきて、「今度、OSが 50Mのハードディスクに収まらなくなりましたが、バージョンアップしますか」 というような問い合わせが客先にあったそうだ。

その後、PC-9801用のUNIX(PCUXだったっけ)も出たが、当時はフロッピー 10枚ほどのものであった。確か、やっと5インチの2HDフロッピーが出だ したころで、それを確か10MBのハードディスクにインストールしたような記憶 がある。でも、VAX-11/730を自由に使える環境にあったので、結局当時はパソ コンUNIXを使うことはしなかった。

そのころは、まだ、OSといったって、10M程度もあれば大きな方であった。 しかし、その後の体重の増加は著しい。今、パソコンショップへ行っても、ハー ドディスクの容量は、ギガバイト単位である。当時のハードディスクは、1MB が1万円以上したのであるが、今では1GBが1万円を切ってしまった。既に 価格は1万分の1になってしまったのである。隔世の感である。

さて、昨日から、 ネパールLinux支援マシン の調整をやっているのである。まあ、ボランティアである。それで、ネパー ルまで持ち帰ってもらうんだから、Linuxをちゃんとインストールして、動作 状況も把握しておこうと思った。それで、とりあえず、持ち帰りに便利そうな 一番サイズの小さいマシンの梱包を解いて、ちょっとLinuxを入れてみた。

swapをちょっと取ったら、もう200MBしか開いていなかった。CPUは486SXの 25MHzである。まあ、これでも動く筈だと思って、IDEのCDドライブを繋いでイ ンストールした。すると、時間がかかる上に、大失敗をしてしまった。小さい ハードディスクしかついていないので、最小限のものしか入らないのに、何も 考えずにインストールしてしまい、途中で溢れてしまった。

「う〜ん、馬鹿なことをしてしまった。こんな遅いマシンでこんなことをし ていては、作業効率が落ちるではないか」と思ったが、仕方がないので、再度 インストールした。すると、何とかLinuxはインストールできた。が、グラフィッ クボードが大昔のもので、一世を風靡したものと仲間が喜んでいたが、これで Xウィンドウをやったらたまらないと思い、その先の作業を止めた。

さて、一応3台のパソコンが集まったのであるが、それぞれ資源にかたより があるので、何とかして、できるだけ多くを使えるようにしたいと思っている。 3台全部を生かそうと最初は思っていたのであるが、これは大変である。若干 の余分の部品も寄贈してくれた人々がいるのだが、それでも3台すべてを快適 にするのは苦しい。

メモリは、1枚1MBがいっぱいあるのだが、これはさすがに使えない。ボー ドによってさせる枚数が異なる。メモリのバランスも悪いし、ハードディスク の容量にも大差がある。1台なんか、1GBのSCSIのハードディスクにIDEのハー ドディスクがついている。これはもったいないので、IDEの方を外して、他へ 回すことにした。

ケースは、一番立派なのはちょっとサイズが若干大きかったりするので、持 ち帰ってもらうにはちょっと問題もある。フロッピードライブはどのマシンに もついているのだが、さらにおまけにつけて下さった方もいる。

適当に組み立て直して、最低2台をコンパクトでかつ快適に動くようにしよ うと思っているが、バス、ボード、その他もろもろの組合せの制限がある。と にかく、SCSIカードは1枚しかないので、SCSI製品は1台にまとめるしか手が ない。余った物は、欲しいと言うだけ持って行ってもらうことにしよう。

Linuxのインストールは、溢れるなんて馬鹿なことさえしなければ、それな りに着々とできるのであるが、どうしたことかXウィンドウでこけている。グ ラフィックカードはナンバーナインなので、極めて一般的なやつなのであるが、 どういう訳か xinit でXウィンドウを起動すると何も表示されなくなるし、 キー入力も死んでしまう。さて、どうすればいいんだろう。

ナンバーナインでこんなになるなんて、初めての体験である。 きっとまた、阿呆なことをしてしまったのであろう。懲りない奴である、私は。


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