ホームページ目次1997年前の話次の話

飲み会から帰って来ると私のハードディスクが解体中

1997年12月11日

このところ、毎日外出が続いている。昨日も赤坂方面へ夜出かけてしまった。 つまり飲み会に行っていたのである。この時期、どうしてもそういうものが多 くなって忙しくなるが、こういう時にしか顔を会わせない人も多いので、都合 がつけば出るように心がけている。

ちょっと酔ってオフィスまで帰って来たら、ハードディスクをいじりまわし ている者がいた。いじっているといっても、普通は眺め回したり、ジャンパー を変更したりして、コンピュータ本体に接続するための準備をしている程度と 思うだろうか、そうではない。工具箱から色々な道具を出して、ハードディス クコントローラー(基板)のネジを回してハードディスク本体から外そうとし ている。

こういう部分は通常のネジはつかっていなくて、そのへんで売っているドラ イバセット程度の工具では歯が立たないようになっている。そもそも、そんな ことを普通の人間がやったらヤバイのである。もちろん、オフィスにはある程 度は変な工具もあるが、やはり足りない。その人はハードウェア、それもコン ピュータには限らないのだが、何でも分解する癖があり、家にはたいていの工 具は揃えているが、ここにないのが残念、と悔しがっていた。

しかし、そんなことで諦めるようなら、解体ハッカー(こんな言葉あったっ け)にはなれない。そのあたりにある最小限の工具、あるいは工具でないもの を組み合わせてなんとかしてしまうのである。今回は、ニッパーを使って螺を 回してしまった。

でも、基板など外したって、面白くもなんともない。最初から興味はハード ディスクの円盤とかヘッドを見たいだけなのである。こちらの方は、最初止め ているネジに気がつかなくて苦労していたのであるが、気がついてからは順調 に外していった。でも、最後に1つうまく回せないネジが残ってしまった。

もう二度と使うことはないハードディスクということで、開いてきた隙間に マイナスドライバを差し込み、力任せに、破壊することで蓋を開けてしまった。 そのとき、ネジのほうが強くて、蓋の一部がヘッドの軸のネジの回りについた ままになっている。

まてよ、このハードディスク、私のコンピュータのハードディスクではない か。酒が入っていたので、なかなか気がつかなかった。私のLinuxマシンのハー ドディスクである。ほろ酔いきげんでハードディスクの分解につきあってしまっ た。

円盤も、ヘッドもがっちり固定されていて、手の力では全然回転できなかっ た。皿(円盤)はきれいに鏡面反射していて、見事な鏡という感じである。昔、 巨大な200MBの磁気ディスク装置の円盤を見たことはあるが、こんなにきれい ではなかったと思う。

いじっているうちに指紋がついてしまい、どうやって指紋を消そうかと思い、 そのへんにあった濡れティッシュで拭いたら、指紋は取れたが、拭いた跡が残っ てしまった。スプレーでゴミを飛ばしたり、ディスプレイを拭く布でこすった りして、皿をかなり痛めた。もう絶対にデータは壊れたであろう。

Seagateの1.2G、IDEのハードディスクであり、ASTのDOS/Vマシンを購入した 時に標準でついてきたものである。でも、こうなったら、このハードディスク に書かれていたデータの復旧は絶対に無理であろう。完全無欠の破壊である。

「ハードディスクがクラッシュしてしまった」 という話も以前書いたので、一応参考のために挙げておく。

よい子の皆さんは、決してこんなことをしてはいけません。山の手線の中で ラジオペンチやニッパで電子工作をしつづける連中、ぬいぐるみを抱えつつハ ンドバックに工具を入れているのを当然と思っている女の子、そういう人になっ てはいけませんと言いたいが、周囲にはそういう人々がいるので恐くて言えな い、でもこっそり書くことはなんとかできる。


ホームページ目次1997年前の話次の話