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別館サーバーは広大な部屋に置かれていました

1998年6月5日

土日をはさんで数日間、普段ミラーしている別館サーバーを見に、 倉敷市児島にある 児島商工会議所まで行ってきた。

倉敷市は町中が大原美術館の付近のようになっているなんてことは全くなく、 その中でも児島というところは、倉敷とはなかなか違うというか、縁が薄いと いうか、児島に住んでいる人々は、倉敷市の一部になってからも、倉敷市民に なったという感覚はない。実際、あらゆる面で完全に別の町なのである。

そういう訳で、倉敷市には、合併前と同じで、各地区に商工会議所が別々に 存在するのである。これは商工会議所だけではなく、医師会もそうだし、税務 署だってそうなのである。

さて、商工会議所であるが、私が子どもの頃に建てられた、もうすでに老朽 化が進んだビルである。これは児島の主産業である繊維産業の老朽化と実によ くマッチしているともいえる。建てられている場所も、建築当時は児島の本当 の中心部であり、旧児島駅前である。鉄道はどんどん廃線が進み、児島駅も移 動し、ついには消滅してしまった。しかし、現在は、別の場所にJR西日本とJR 四国の接点の駅としてJR児島駅がある。

別館の置いてあるサーバーマシンは、商工会議所のビルの1階に鎮座してい るのである。商工会議所であるので、もともとは地元の繊維産業、とくに学生 服の展示などを私が子どもの頃にはしていたのであるが、現在1階は廃虚とい うべきか、広い広いショールーム全体が空っぽである。正式には、1階のこの 広々としたところは、「多目的ホール」と呼ぶらしい。

広い部屋の窓際には応接セットが十分な間隔をとって5セットくらい並んで いたであろうか。その広い広い応接コーナーの一角で、地元のおばさん達が手 芸かなにかの講習会みたいなことをやっていたが、やがて消え失せ、私一人が 何もない倉庫みたいなところに取り残されてしまった。

応接セットコーナーの反対側の壁際にインターネットアクセスコーナーが設 けられている。ここには、2台のパソコンが置かれていて、目立つところに Windows95のマシン、目立たないところにウェッブサーバーになっているLinux マシンが置かれている。もちろん、私が触ったのはLinuxマシンの方である。 Linuxマシンはウェッブサーバーであり、24時間連続運転しなければならない のであるが、御親切にも電源を切ってくれる人がいたりするので隠すようにし て置いているとのことである。

どちらも、VintageというDOS/Vマシンである。Windows95マシンの方には1 7インチの立派なディスプレイがついていて、Linuxマシンには15インチの 安物ディスプレイしかついていなかった。Windows95マシンの方を誰も使いに 来なかったので、ディスプレイを勝手に入れ換えて使えば良かったかと、今 になって反省している。

さて、ここは倉敷ケーブルテレビのケーブルが入っていて、ケーブルモデム が設置されている。2台のコンピュータがあっても、ケーブルモデム1台の先 にハブでも付いていて互いにLAN接続になっていると思うであろうが、そうは なっていないのである。ケーブルモデムが2台、それもかなりでかくて黒々と して重いと思われるのがさらに奥の方に設置されている。なんでこんな無駄な 構成かなと思うのが、そういう風にやらなくっちゃいけないとのことでそうなっ ていると商工会議所のLinuxハッカーが言っていた。

商工会議所のウェッブサーバーでWindows95まがいのウィンドウシステムを 立ち上げて、東京の私のマシンにtelnetしてメールを読んだり、色々やってき た。ケーブルモデムなので、アクセスは非常に快適である。T1の専用線に直結 したマシンで作業している感じというとちょっと言い過ぎだろうが、常時512K 程度の速度は出ていたみたいだ。巨大なファイルのダウンロードも苦にならな い。

巨大なファイルをダウンロードするために利用するには最高である。100MB のファイルだって、まったく気にならない。しかし、MOとかCD-Rとか、どんな 記憶媒体が使えるのかは調べ忘れた。商工会議所の会員か会員に紹介された人 でないと使えないようだが、事務所に届け出ればほとんど誰でも使うことがで きるようで、使わぬ手はあるまい。もちろん、無料だし。日本で、最も高速で、 もっとも広々として、駐車場つきの無料インターネットカフェというところか な。疲れたら休むソファもたっぷり並んでいる。

倉敷ケーブルテレビのインターネットは、もう各家庭にも入り始めているよ うである。それでちょっと問題があるのは、倉敷ケーブルテレビで接続されて いるコンピュータ同士は、見えないのである。たとえば、商工会議所には2台 のケーブルモデムがあるが、その先につながったコンピュータ同士はお互い繋 がらないのである。これって、なんだか不思議な構成と思う。だって、ケーブ ルテレビっていうのは地域密着型のはずだから、地元同士での情報交換に重点 が置かれてしかるべきと思うのだが。

それから、ついでに、祝1000万ヒットの祝宴も密かに行なわれた。文化 程度の高い地域であり、アジア系はもとより、アメリカ、ブラジル、ロシア等 の人々も住んでいる町なので、話はすぐに国際的になってしまう。今回は、ユ ダヤが話題であった。日興証券にユダヤ系資本の参入が報道される直前に行な われた酒席であったが、どうしてユダヤの話になったのか分からない。しかし、 翌日にはユダヤ資本の報道がされていたので、やっぱりここ児島の商工会議所 会員の先見性、分析力、判断力、情報収集力には想像を絶するくらい凄いもの があるのであろう。報道機関を凌いでいるのかも知れぬ。

なお、繊維産業が非常に不景気だから、ショールームの展示も止めたという のではない。商工会議所の駐車場は昔の町の中心部に近い場所にあるため、駐 車できる台数も限られており、とても車社会ではショールームとして機能しな いのである。今は、倉敷ファッションセンターなるものができており、展示な どはそちらに移ったのである。心配するには及ばない。

参考情報

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