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由緒正しいATマシンの電源入れ替えをして新マシン完成

1998年9月23日

昨日は、台風7号が日本を駆け抜けた様である。どういう状況かとインター ネット以外に情報を得る手段のないところで台風情報を見ようとした。 こういうときにこそ、 防災気象情報サービスを使おうと したが、防災用のサービスは、防災時には混雑して決して役に立たないという 常識通りアクセスは大変に困難を極めた。普段はたいして見られないのだが、 台風とかがやってくると、普段の100倍くらいのアクセスが集中するのであろ うか、いとも簡単にパンクするのは世の常である。

それなのに、昼から秋葉原へネットワーク関係の機材を買い出しに行った。 今日、新宿オフィスなるところのネットワーク構成を変更するとのことで、あ れこれという程ではないのだが、台風の中を買いに行った。そのついでに、 貰った由緒正しき外装のATマシンの壊れた電源 を入れ替えるため、ATタイプの安物電源を捜してさ迷っていたが、台風が迫っ ているということもあって十分に捜す時間がなく、300ワットもある必要以上 に強力な電源を買ってしまった。いくら貧乏とはいえ、電源だけはあまりボロ を使って火でも吹いたら弁償能力がないので新品を買ってきた。

新宿オフィスに立ち寄ってネットワーク機材を置いて、例の怪しい三軒茶屋 オフィスに帰ってきた。まだ台風の余波が残っているようで、外を歩くのは辛 いかと思い、電源入れ替え作業を行うことにした。

普通電源の付け替えというと、電源ユニットの箱を入れ替えるだけで、今で は簡単な作業である。まあ、スイッチに妙な工夫がされていたりすると苦労さ せられることがある程度の、小学校かせいぜい中学の理科とか技術家庭程度の 内容かと思う。

しかし、由緒正しきケースに入っている電源ケースの大きさは、今のATの電 源ケースよりもはるかに大きい。ファンの位置も、電源コネクタの位置も全部 違うので、電源ケースをばらして臓器を入れ替えをしなくてはならない。それ で、とりあえず両方の電源ケースの蓋を開けて、2つの臓器を見比べた。基板 の大きさは同じなので、そのまま入れ替えることができるのは分った。AC電源 のINとOUT、それからスイッチをそのまま古いのを使うようにすれば、コネクタ の差し換えだけで済むことが判って、思ったより簡単であった。

しかし、AC入力部分のコンセントの裏に、小さな基板が張り付いていた。ど うもノイズフィルタのような気がするが、これは古い電源にはついていない。 でも、ノイズフィルタは有った方がいいかなと悩んでいたら周囲から「完全臓 器移植を目指せ!」とのお声が飛んできて、それに従うことになった。

ドライバだけで入れ替えが終わると思っていたのに、半田ゴテの出番になっ てしまった。もう半田ゴテは長いこと触っていない。かれこれ半月くらいもご ぶさたしている。それで、どうしようかと悩んでいたら、「完全臓器移植を!」 と叫んだ人が率先して半田外し&半田づけ作業をやってくれた。

それはいいんだが、買ってきた電源は、ありとあらゆるところが飛んでもな い半田づけ状態であった。イモもいいところである。基板の裏を見たとき、よ くこんなので動いているなと関心する程のものであった。ショートしていない のが不思議なような場所もあった。AC電源の配線の半田づけはもっとひどかっ た。ゴムの絶縁カバーがしてあったのを外したときは、はっきりいって「ぎょー え〜」なんて感じの半田づけである。小学生の頃だってもうすこしましな半田 づけをしていた記憶がある。電源本体をあちこち見渡したが生産国は書かれて いなかった。電源が入っていた紙箱を見ると Made in Taiwan となっていた。 メーカーは ENERMAX で、ATタイプ300Wのやつで、型番がE301P-Vである。

電源はコンピュータの命の筈であるが、結構いい加減なものである。よく壊 れるのが、筐体内を張り巡らすDCの汎用電源コネクタであるが、これが壊れる。 中のピンが勝手に抜けてくるのである。電気が来ているので、そうなると周囲 に勝手に触れて故障、あるいは破滅を引き起こしかねないのでビニールテープ でぐるぐる巻きにして災害防止に努たりしなければならない。3.5インチFDD用 の小さい方のコネクタは一応ちゃんとしているといえるが、汎用の方は、どう みても安っぽい構造である。フラットケーブル類のコネクタに比べると、本当 に玩具だと思うのは私だけであろうか。

電源の入れ替えに時間がかかってしまい、台風も去ってしまったが、やはり 一気にマザーボードも入れ替えて、由緒正しいケースに新たに組み立てたマシ ンを戻さねばということで、完成までやり終えることにした。

由緒正しい筐体のため、新たにつけた3.5インチのハードディスクを付ける 適当な場所がない。それで、5インチベイの中に、3.5インチタイプの装置を つけるマウンタを付けようと思ったが、これにはずいぶん手間取った。単に付 けるだけなら簡単なんだが、5インチのフロッピードライブを別のマシンに付 けてしまったため穴があいた状態であるが、適当な蓋をしようとしたが特殊な 構造(もしかして由緒正しい構造)のため、填る蓋がなかった。それで、マウ ンタに蓋、それも空気穴が開いていてハードディスクの冷却もできるタイプの 蓋付きマウンタを買ってきた。

通常マウンタには様々の装置を取りつけるため色々な穴があって、適当に取 りつけても何とかなるのであるが、今回は使える穴の組み合わせも1つで選択 の余地がない。そのうえ、5インチベイへの取りつけにも特殊なレールを引っ 付ける必要がある。それに、マウンタには蓋が付くようになっていて、その位 置は完全固定なのである。とにかく制限だらけなのだ。

それでも何とか入るかも知れないと思って組み立てて筐体の蓋をしようとし たらダメであった。それから何度か組み立て直してやっと入れることができた のであるが、ハードディスクの上の面が高くなってしまい、ベイの高さの半分 しかないハードディスクなのに、2つのベイを占有してしまった。まあ、ハー ドディスクを上下逆というか裏表を逆にすればすんなり収まるので、こんど何 かを取りつけるときにはそのように付け直すかも知れない。

そうやって時間潰ししている間に午前零時を過ぎてしまったが、そんな中途 半端な状態では使い物にならないので、マザーボードの入れ替えも行った。後 は外して入れるだけなので簡単な作業であった。

由緒正しい筐体に収まったマシンを元あった机の下に戻してケーブルを繋ぎ 直して恐る恐る電源を入れた。火を吹くかとここで思わずに済むように、電源 だけを入れ替えた時点でテストはしておいたので、安心してLinuxが起動する のを待っていた。珍しくスムーズに立ち上がった。ちょっとテストと思ってネッ トスケープを立ち上げたりしているうちに夜が明けてはいけないと思い、適当 なところでやめて台風の立ち去った東京は世田谷のはずれへ向けて、由緒正し いATの筐体に新しいマシンを、私でも組み込めたという喜びを噛みしめながら トボトボと歩いて帰って行った。


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