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パズルをやる暇が欲しいと思ったら、パズル的仕事が襲ってきた

1999年1月10日

今年は昨年にも増して厳しい年という認識が世間にはあるようだ。しかし、 海の向こうニューヨーク株式市場はますます活況を呈しているようで、日本で はあれをバブルだと思うことで自分を慰めているところがある。そうかどうか は、あれこれ考えなくても、そのうち時間がちゃんと教えてくれるだろう。

世間様の相手をするのはそれほど趣味ではないので、勝手なペースでずっと やってきた。どこの会社へ入ろうと、入るまいと、生まれたときからマイペー スを続けてきているだけなのだが、それを見て世間はとやかく言うが、世間の 方が勝手によろけたり、転んだり、大けがをしているだけで、なんでそんなこ とを、日本では、それも全員そろってやるのか気が知れない。

さて、先日もメーリングリストのオフ会があった。一応、何の因果か、私が 主宰者らしいが、決して主催者ではない。このオフ会では、どういう訳か透明 名刺でないと評価が下がるので、どこかに注文して作らそうと思うのだが、そ ういう名刺を喜んで作ってくれる名刺屋もいないので、会社で作って行った。

まったく変なオフ会で、ノートパソコンはまだしも、CD-Rまで持ってきてい るやつもいる。注文プロトコルがどうのこうの、パケットロスはそれほどない が応答の悪さはたいしたもので、ここはまだUUCPでやっているとか、まったく 訳の分らぬことをいいながら盛り上がるという奇妙な団体である。

先日行われたのは、プレ新年会ということで、新年会には、透明名刺どころ か透明履歴書まで出回るのである。面接に行って、会社側に便利なように、 OHPに置けば全員に見えるようにとの心憎いまでのあきれた配慮まで行われて いる。こういう変な連中が、あちこちのネットワーク管理をやっていると思う と、何となく安心できる。

そういうわけで、今年も仕事はほどほどに来て、遊ぶ時間もしっかり確保し たい、パズルのプログラムももっと開発したいと思っていたのである。だから、 仕事でどこかの会社へ言っても、「仕事下さい」なんて言わないことにしてい る。せいぜい、パズルのプログラム見せて「こんなの面白いよ」とか、「こん なの出来ないだろう」なんて自慢をしてくるだけなのである。

1970年代の終わりで、私もコの業界に不馴れな時期であったのだが、某大手 電気メーカーのロボットに関するミーティングで、つい頭がパズル的になって しまい、「ほらほら、この作業ロボット、かくかくじかじかの条件の時、手が 絡まってしまって自滅じゃないか」と、言ってはならないことを言ってしまっ て、その場を逃げてきた。しかし、その後、仕事をやってくれと言われたので あるが、何とか別のパズル的仕事を見つけて、辛うじて逃げたことがある。

そういうことがあるので、パズル的な頭にならないように工夫しているので ある。相手の会社の前とか、もよりの地下鉄の駅までたどり着いたら、そこで ネクタイを締めて、パズルの話が喉から上へ出て来ないようにするのであるが、 どういう訳か、私がパズル好きであることを知っている者がいて、なかなか油 断できない。

最近は、私に仕事をさせる魂胆を持っている者が多くて困る。まあ、家族が そう思うのは仕方ない。会社の上司などは、まあ立場上仕方がない面もあるか ら、何とか我慢もしよう。しかし、その他大勢、相手の会社の人間までもが、 私に何とか仕事をさせようと、変な餌をちらつかせるのである。

私は、PC-Unix大好き人間である。だから、当然、NTは大嫌いである。いま どき連続運転も出来ないNTのサーバーマシンなど見ると、無性に窓から投げ捨 てたくなるのだが、そういうことを見越して現在地下室に閉じ込められてしまっ ている。おかげで、投げ捨てることも出来ない。そういう人間に向かって、 「Linuxやらんか」とか声をかけてくる者もいる。こちらが、Linuxという言葉 に無茶苦茶弱いことを知っていて声をかけてくるんだから、たまらない。

先日は、某社へ言ったら、私のホームページを見たという。それで、ものは 相談だが、パズルは得意だろう、こういうプログラム組まないかという。無茶 苦茶な高速なCPUのプログラムである。CPUというのは正しくない。DSP(Digital Signal Processor)というのが本当の名前であるが、とにかく高速であるが、 超へそ曲がりゆえ、ちゃんと使いこなせるやつがいないという。

どういうことかというと、とにかく並列処理のお化けコンピュータである。 変な命令がゴロゴロあるのだが、これを器用に組み合わせて、高速なプログラ ムを作る気は無いかという。パズルそのものだから、趣味の範囲で無料でやっ てくれと言われそうになって、はっと我に返った。危ない、危ない。

これで終わればよかったのだが、地下室へ帰ったら、マンデルブロー集合を 計算するのに、Z80で、メモリアクセスなしでやった猛者がいたという。裏レ ジスタを器用に使って、メモリアクセスを無くせば、速度は格段に上がる。 昔はそういう類いのプログラムを、この私でさえ書いていた、というより書か ざるを得ないくらいコンピュータはとろかった。

普通の並列処理ならそれほどでもないのだが、またパズル的並列プログラミ ングをやる羽目になるとは、パズルは恐ろしいものである。

実は、最近は別のパズル的並列処理に困っているのである。この、シングル CPUで、スタックは頻繁に壊れる頭なのに、抱えているジョブを並列処理しな くてはならないのである。時分割処理では、結局切り替えに時間が掛りすぎる ので、考え方を改めて、本当の並列処理で仕事も出来ないかを考えている。た とえば、この暇潰し文を書きながら、メールも同時に読み、パズルのプログラ ムを組みながら、飲み屋で今日の注文はどうもパケットロスが多いようだし、 到着順序は無茶苦茶で困ったなといい気分になる、などということを本当に並 列にやりたいのだが、どうすればいいのだろうか。

Linuxとパズルで優雅に遊ぼうとしていたのに、困ったことになってしまった。 この問題は、どうやったら解けるのだろう。暇な人が羨ましい。


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