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9GBのスワップという恐ろしい程の贅沢三昧

1999年3月10日

地下室では、とても安価なコンピュータというか、もらったコンピュータや、 拾ってきた部品を組み合わせて、インターネット接続も、内部のLANの基幹部 分も作られている。一番高価なのは、サーバー群を置いている棚というのも大 したものであろう。といっても、この棚、6万円位しかしなかった。調達から 組み立てまでしないと体調を崩すような人々が多いので、結構安くできてしまっ た。といっても、人件費は無視である。というより、こういう作業を時々やら せないと、ノイローゼになってしまうような人々なので、治療費の名目で購入 している。

こういうところに私も席を置くようになって、次第に安いもので生活する癖 がついてしまった。安い部品、もらった部品だけで、何ヵ月も連続運転できる ようなPC-Unixマシンができると嬉しいものである。

もちろん、OSは、雑誌や本の付録など、あるいは買っても数千円が限度であ る。だから、当然のことながら、LinuxやFreeBSDのマシンばかりが転がってい るが、止むをえずWindowsマシンも何台かあるが、私は恐ろしくて殆んど使わ ない。でも、お客さんがそれで開発して欲しいと言えば、金額によっては、こ ろっと態度を変えてしまうことも、一応名前だけの地下室室長という立場上取 ることもある。

年度末がどんどん近づいている。地下室も、世間並に年度末に納品するもの を幸か不幸か開発中である。開発の方はまずまず進んでいるというか、仙人に まかしちゃったのであるが、人手が足りないからということで、最新鋭のパソ コンのうちの一部に、Linux(Slackware)のインストールを頼まれた。忙しけれ ば、猫でも使え、という当然の成り行きである。

パソコン初心者であるが、これでも何台じゃない、もっと多くのLinuxマシ ンをでっち上げた経験は一応ある。それで、やってきたマシンのうちの何台か に、Slackwareをインストールすることにした。地下室にあった、Slackware 3.5J をとりあえず入れようとした。

マシンは、DELLのPRECISION 410 というとても豪勢なマシンである。まず、 2CPUである。Ultra2/WideおよびUltra/WideのSCSIであり、Ultra2/Wide SCSI の方に、9Gのハードディスクが2つも付いている。メモリは、512MBと、これま た夢のような広大さである。そして、このマシンが、3台も地下室にある。地 下室も随分金持ちになったなぁ、と思ったら納品物件であった。

これにLinuxをインストールしようと思って、対応するブートディスクを作 ろうとしたら、適当なものはCDに入っていないことが判明。Slackwareの現状 を調べたら、Slackware 3.6J が既に売り出されていることを突き止め、急遽 秘書に秋葉原まで買いにいってもらった。でも、待つのもしゃくだから、ダウ ンロードして、とりあえず装着しているSCSIに対応するブートディスクを作成 し、Slackware3.5J の途中までインストールした。

9Gのハードディスクが2つもついていて、どうやって使おうか悩んでしまっ た。パーティションの効果的な切り方はどうすればよいか考えれば考えるほど 分らなくなってしまう。普段使っているので一番巨大なハードディスクが4GB なのだから、急に9Gを2つ渡されても判断ができないのである。512MBのメ モリに対するスワップの大きさはいくらが良いか難しい。

それで、周囲に相談したら、とても簡単な方法を教えてくれた。2つハード ディスクがあるのだから、1つをシステムに、1つをスワップにということで ある。どちらも1パーティションだけにして、1システム、1スワップという とっても簡単な、あっけに取られそうな構成にすることにした。9Gのスワッ プなど確保したことがあるだろうか。こんな贅沢が身についたらどうしよう。

今年初めてのLinuxのインストールを、以上のような構成でやっているうち に、お使いにいった秘書が帰ってきたので、再度Slackware3.6Jを使ってイン ストールをやり直すことにした。面倒なので、なんでもインストールという指 定でインストールしているが、それでも20分余りでインストールができてしま う。無茶苦茶高速である。インストール後のサイズで、1MBあたり1秒程度 でインストールできるのである。大きなソフトでもないかぎり画面はパタパタ と変り続けて、何をインストール中との表示かさっぱり分らない。

再度インストールするために、ルートディスクも3.6J用のを作成し、インス トールしてみた。次に、ネットワークカードである。オンボードなので、どこ のLANが付いているか分らない。机の上を見ると、3Comの100M対応の高級LANカー ドがあった。これならば、何も考えなくても繋げられるかと思って挿してみた。

で、LANカードの設定をやっているうちに、とんでもないことに気が付いた。 ちらっとマニュアルを見てみたら、オンボードは3C905Bと書いてあった。とい うことは、挿したLANカードと同じもんがオンボードで付いているのであった。 LANカードについているチップと、まったく同じチップがマザーボードに付い ているのを発見して、とんでもないショックを受けてしまったが、これでは外 すしかない。

色々捜していたら、このLANカードも新しすぎて標準では対応していない。 それで、仕方なく、カーネルの作り直しをやった。そして、起動したら、LAN カードをやっと認識するようになったが、そのままKernel panic、つまり暴走 してしまった。でも、まあ、SCSIカードとLANカードについて貴重な情報、 つまり新しすぎて苦労させられることが分った。

その前に、Xが動かせるかどうかを調べたら、これまた駄目であった。標準 ではサポートしていないほどの高級なビデオコントローラが使われていて、挫 折することにした。サーバーとして使うだけだから、Xウィンドウが動く必要 は全然ない。無駄な作業をやるほど年度末は暇ではないのだ。

次の日、私がいい加減にチェックだけをやって情報を集めたマシンに、こん どはちゃんとSlackware3.6Jをインストールしていた。私がインストールした のでないから、たぶんちゃんと動くであろう。

私には100円マザーボード、1000円コンピュータが似合っている。

地下室に、新たなる大事件が近々起きることは嗅ぎ付けたのであるが、その 件については後日伝えることにしよう。


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