ホームページ目次前の話次の話

書類が完成した瞬間にWordが死んでファイルも死んだ

1999年10月15日

最近、どういう訳か頭痛がしたりして困っていた。また、つい、パズル本の パズルをちょっと地下鉄の中で解いてしまわないと精神的にまいってしまうよ うな状態になってしまった。地下鉄で作業所に通うつかのまの自由時間に、 「ニコリ」のペンシルパズル本の後ろのほうだけを解いてみたい衝動にかられ てしまったりするのであった。後ろの2、3割くらいの問題を解くと、それよ り前の問題を解く気にはちょっとなれないのであった。地下鉄の中で解く時に は揺れがあるので、後半のマスの小さい問題はあまり都合がよくないのだが、 でも解かないと頭が休まらないのである。せっかく、よしだともこさんから例 の「ルート訪問記」を送っていただいたのに、それも読まずにパズルをやる、 やらざるを得ないような状態に追い込まれてしまった。そういうことなので、 「ルート訪問記」はちゃんと買って読みましょう。

もちろんだが、いまさらパズルにはまった訳ではない。パズルには、すでに 数十年はまっているので、慣れている。今日解けるパズルは、明日に伸ばせの 心境には充分前に到達しているのである。それで、できるだけ苦手のパズルと して、「ナンバーリンク」を試みてみたが、こういう悪い条件のときには解け てしまうのである。困ったものである。ますます精神状態が安定しないではな いか。

で、この間、私は何をしていたかというと、当然ドキュメントに囲まれてい たのである。これから作るであろうプログラムのことに関するドキュメントを 書いていたのであるが、企業とかに対するのを書いていたのではない。いわゆ る堅い書類というのを書いていたのである。まあ、行政機関などに出す申請書 とかは、今までにも何度か書いたことはある。申請書だけではなく、数百枚程 度の報告書も、一応書いた経験はある。

しかし、今回の書類は、Wordで書くはめになってしまったので、非常に大変 であった。ふだんはLinuxしか使っていない。ときにはFreeBSDのマシンに珍入 して遊んでいたりする。しかし、Windows98は、必要なときだけマシンの電源 を入れる程度の使い方をしていたのであるが、Wordのファイルとして雛型があ り、それに書き込めということなので、やむなくWordでやることにした。ほと んど操作も知らないのであるが、いつものことで適当にやりながら、必要になっ たら調べてやった。まあ、用語さえ知っていれば、それほど調査に時間がかか る訳ではない。

最初は棒打ち状態の原稿、つまりただのテキストで、項目の順番にじゃんじゃ ん打ち込んだのを作った。それを、書類のプロフェッショナルに、ワードのファ イルの中に流し込んでもらった。その前に、どのようにするかの会議をして、 一気にそのような文章を用意したのであった。でも、それだけで、丸々3日は 費やした。

それから、内容の詳細なチェックを行ない、まず書類のプロフェッショナル の方に修正してもらい、その後の私しか分からない暗号的と言うか、無茶苦茶 パズル的混沌とした部分は私が手を入れた。この部分は私しか知らない情報が 多いので、他の人に手伝ってもらえないのは残念なことである。自分以外でも できる仕事なら部下とかに押しつけることも可能なのだが、 私は失敗してしまった。

そして、書類が出来上がったら、また全部を詳細に見直す会議である。斜め 読みなどはしない。A4の用紙1ページに平均30分位費やす。その日は、そ の会議だけでクタクタになり、何もできなくて死んだようにパズルをしながら 家路についた。

次の日、丸1日かけて書類の修正である。画面上と印刷とは微妙にあるいは 明らかにずれることがある。したがって、頻繁に印刷しながらの作業である。 夜遅くなって、やっと完成といえる状態にこぎ着けた。さて、印刷しておこう と思ったら、プリンタから出てこない。プリンタがおかしくなってしまったか、 これは困った、と思ったのだが、違っていた。おかしいのは、実はWordの方で あった。

ワードは、プリントにいったまま、うんともすんとも言わない。一切の操作 ができなくなったのを確認してもらって、それからワードを殺した。それから、 もう一度ワードを起動したが、何日もかけて作ったファイルが、エラーで読め なくなってしまった。真っ青である。一応、その日の編集作業を始める前の状態 をフォルダごと保管してあったが、1日分の作業が無駄になる。それどころか、 提出前日の夜にそんな事件が起きるとは、Wordはたいしたものである。

変なファイルを消して再度ワードを起動してもうまくいかない。ファイルは 駄目になってしまったか。明日の提出に間に合わせるには徹夜しかないかと覚 悟を決めた。

しかし、パソコン初心者として、ここでやめるわけにはいかない。こういう 時にはリブートすべし、ということくらいは知っているのでやってみた。起動 できてからワードを起動すると、「文書ファイルがおかしい」と文句は垂れる が、一応動作するようになった。しかし、文章のなかにどこか変になっている と非常に困る。特に金額の部分の数字が勝手に変わっていたりしたら大事件で ある。1億円が10億円になっても、1000万円になっても困るのである。

さて、こういう場合にどうやって確認すればよいのであろうか。古い正常な 文書は印刷したやつはあるが、ファイルとしてはない。新しく印刷したのと、 以前に印刷したのとの差分を調べなければいけないのである。コンピュータ上 ならこんなの簡単であり、コマンド一発である。しかし、紙では困る。

でも、どういう訳か、便利な装置がる。写真のネガを見たりするライトボッ クスで、A4が載せられるのを会社に置いていた。レントゲン室にあるような やつなら便利であろうが、今回はこれで我慢して、重ねて差分を調べてみた。 一応ないようであった。念のため、重ねる順序を違えて比べることもした。

このチェックを終えて、印刷したのを抱えて昨夜もパズルをしながら家路に ついた。印刷物を公の場で人に見られたらヤバイので、パズルをするしかなかっ たのである。

こうして、やっと書類はできあがったのであった。それにしても憎らしい Wordである。書類を特定のメーカのソフトであるWordで提出させるのを止めろ とは言わない。一太郎での提出も可能のようであったが、これは私のパソコン に入っていないので使えない。ワープロではなく、TeXで作った書類の提出も 認めて欲しいものである。TeXなら、なにがどう転んでも、テキストファイル なので、非常に安心である。役所の書類には是非 TeX も認めるべきである。

これで、ますますワープロ嫌いになってしまった。


ホームページ目次前の話次の話