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パソコンの法定償却年数は6年だが誰が6年間使えるのか

1999年12月11日

何ヶ月間もの間、処理しても処理しても次から次へと締切が新たに発生し、 いくらやっても締切の山を切り崩せない状態が続いていた。それが、今週、やっ とほぼ締切の山がなくなった。といっても、締切がなくなった訳ではない。 今年中に、いくつかの締切が来るのは明らかだし、年末ということもあって、 先生でもないのにあちこち走らなければならない。

つい最近、3年前まで住んでいた文京区へ2度も行くことになった。 一度は、仙人ともあろう人がアキレス腱を切ってしまって文京区の病院に 入院したのであった。それも、前住んでいた家の近くなので、そのあたりも ついでに見てきた。さらについでに昔利用していた床屋へも行ってきた。 さすがに10年以上もの間利用していたので、相手も覚えていた。

以前住んでいた時にはあまり店もなく、そのくせ地上げ区域になり、その跡 地が目立ったのであった。そのなかの某大手建設会社が工場を地上げしたのは いいが、ちょっと時期が遅過ぎて、けっきょくビルも建てられず、放置された ままになっていた場所にスーパーができて便利になっていた。私が出ていくと すぐに便利になるようである。

もう1つは、理化学研究所のあったところへちょっと行っきた。今は、文京 グリーンコートという名前のところである。隣の小石川高校も古くてぼろい校 舎だった筈なのに、どちらも新しい建物になってしまって、まるで昔の面影と いうか、風情がなくなってしまった。でも、これもやむを得ないか。

このところ、色々な会に呼び出されるようになってしまった。そういう会に 出席したり、まして発言するなど恐れ多くてできないので逃げ回って過ごして きたのであるが、敵もさるもので、あの手この手で逃げられないようにしてく るので、ときどきは観念して出席するようにしている。そういう会に出る暇が あったら、パソコンを組み直したり、何の役にも立たないパズルのプログラム を組んだり、工作機械を手に入れて、パソコンで制御しながらパズルを削り出 したりしたいものである。

そういう席となると、技術者よりも、会社の役員さんとか、代議士の先生方 とか、官僚の方とか、団体の理事の方とか、大学の先生方とか、とにかく私と はとても縁遠い人々である。技術者が集まる会議だと、スーツにネクタイなど で行くと、ちょっと頭がおかしいのではないかと思われる場合もあるのだが、 こういう肩書の方々が集まると、さすがに全員スーツにネクタイになってしま うようである。もうそれだけで、どうも体調が悪くなってしまう。タバコの煙 とスーツとネクタイはどうも体に悪いようである。

国会も終盤にさしかかり、議員の頭の中は次の衆議院選挙のことばかりなの かも知れない。そういうことのためか、有名な議員さんからホームページをオー プンしたとのメールがどういう訳か想像できないが届いたりする。私の支持政 党は言うまでもなく日本インターネット党なのであるが、まだ政党として存在 しないようなので、どこの政党の議員でも来れば何も考えずに 国会議員リンクに加えている。

先日なんか、国会議員の方から娘にメールが届いちゃった。といっても、こ れはずっと前からの知り合いであったのだが、何をやっている人か知らなかっ たら、いつの間にか国会議員になっちゃっていたのである。

パソコンの償却の話をするはずだったのに、前置きが長くなってしまった。 2000年の3月末までは、100万円以下のパソコンは即時償却できるという特例措 置が現在はある。それがなくなると、10万円以上のものは、会社としては資産 扱いになり、6年間もかけて償却しなければいけない。

ところで、パソコンは何年使えるだろうか。 私の関係している 某社のサーバ群 は確かに6年間かけて償却しても大丈夫というか、元手がかかっていないので 6年の減価償却も大丈夫かもしれない。

しかし、普通のパソコンはそんなに持ちはしない。3ヶ月毎に新型を出し続 け、さらに古いパソコンのメンテナンスはさっさとほっぽり出されているのが 現在のパソコン市場の常識である。3年前のパソコンを使おうとしたら、それ こそ骨が折れる。まして、M$社のWindows系のソフト等ときたら猛烈にメモリ を食い散らし、CPUも高速でないと駄目と来ている。こういう状況なのに、 本当に6年間も使っているところはあるのだろうか。

少なくとも、減価償却が6年間なんだから、政府関連機関とか、外郭団体は 間違いなく6年間は使い続けていると信じるが、どうやってそういう難しいこ とができるのか知りたいものである。まさか税務署とかが6年間未満でコンピュー タを入れ換えていることはあるまい。あったら詐欺師、ペテン師そのものであ る。

さて、上に書いた会議に国会議員がやってきて、その時の話に減価償却の話 が出た。来年3月までの特例措置を、もう1年延期するように陳情しようと言う 話になってしもうた。そのとき、アメリカでの原価償却の話も出たが、確か3 年と言っていた。そして、日本とアメリカとで原価償却にあまりにも差があっ て、会社の会計処理上非常に困るとも言っていた人がいた。

いや、日本でも充分に困っている。多くの会社の経理担当者は、パソコンは 法定償却年数が6年だから、6年間使えると信じている者が多い。しかし、実際 にはそんな馬鹿なことはない。こんなこと、子供だって知っている知識である。 このために、日本の会社等では、パソコンを購入する場合、2重帳簿を強いら れるのである。つまり、法定償却年数に従った帳簿上の処理と、実際に使いこ なすための現実の償却年数を把握しながら事を進めなければならない。

これはとんでもない無駄であるし、法律が現実と全く乖離してしまった不幸 な代表的な例である。そして、完全に乖離していることは多くの国会議員が知っ ていると思うのだが、実はまったく知らないのかも知れぬ。こういう状態で、 無駄な努力をしながら景気回復と騒いでいる国会議員を見ていると、阿呆につ ける薬はないとつくづく思うのである。

減価償却の特例措置の1年延期を陳情する前に、無知無能を全世界にさらけ だしているパソコンの償却年数の変更の方が先である。

さて、無知は直るであろうか。


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