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お寒い官庁のセキュリティ管理が公になったことは良いこと?

2000年1月27日

このところ、急に世間がインターネット、インターネットとやかましい。そ れは、科学技術庁、総務庁のホームページなどが荒されて、ついにホームペー ジが一時的にせよ中止されていることである。

新聞、テレビなどでも報道され、ハッカーの仕業だと言われる。もちろん、 そういうのは、ハッカーじゃなくって、「クラッカー」だということも知らな いレベルの報道であるし、読んでいても、記事書いた人分かってないねぇとい うのが丸だしの文章であったりする。まあ、技術的な記事などが全国紙に掲載 されるときに頓珍漢な内容になってしまうのはインターネット以前からあった ことで、そこまでマスコミに望むのは難しい。

まあ、こんな下らん話題を書きたくはない。息子だって、今回の事件を、あ まりのレベルの低さと、世間の騒ぎを醒め切った目で見ている。もちろん、官 庁のセキュリティが極めて低いレベルであり、専門家の間では話題にすらなら ないのであるが、霞ヶ関あたりは一応騒いでいるらしい。もしかすると、セキュ リティに関して云々というよりも、いったい何が問題にされているのか分から なくて騒いでいるレベルかも知れぬ。

どうすれば良いかは簡単なことである。まあ、若干のヒントは、 「あきれたページ」(2002/1/31閉鎖)でフォローしておいた。 一言でいえば、ちゃんと勉強してちゃんとセキュリティを自ら確保するか、 あるいはちゃんと技術を持った会社に委託するなどすればよいだけのことである。 もちろん、中央官庁であるので、傘下の研究所を多数抱えており、 インターネットのセキュリティに詳しい者ももちろん存在する。

問題は、1円入札するようなメーカーにセキュリティまで任せたり、その他 色々なことがあるらしい。そういう腐った部分がこの事件で表面化することは とても国民のためになるのではないかと思う。

昨年はT社の事件があり、まあある意味で非常に盛り上がったことは確かで ある。企業は、インターネット社会に対処すべきかを学ぶ機会になったであろ う。もちろん、そこから何かを学んだ組織もあれば、まったく学んでいない組 織もあろう。まあ、いつの世もそんなものである。学ぶ気のない人に学ばせる ことは殆んど不可能である。私は、あきらめの早いほうなので、尻を叩いてま で学ばせたりする面倒なことは嫌いである。

さて、今回の事件というか、ささいな出来事であるが、これで何か変わるか というと、たいして変わらぬと思う。まあ、インターネット上ではセキュリティ が重要だという認識が若干強まり、普段は何もしていなくて、ディスプレイの 前に座って、一日中遊んでいるとみなされているネットワーク管理者の地位が すこしばかり向上することであろうか。

日本では、いかにも忙しそうに、そして難しそうに、つまり苦しみながら仕 事をしていると、大抵の場合評価が上がる。その反対に、仕事をホイホイ片付 けたり、トラブルが起きないように普段から情報をきちんと集めて首尾よく管 理していると、「何もしていない。あんな奴は首だ!」と言われることがある。 まあ、世間はそんなものである。何事もなく、平穏無事にインターネットが使 えるようにしておくと、ちゃんと使えることを当然のこととされてしまい、感 謝もされなくなるのである。

と普段から思っている訳だが、この些細なニュースで、どのくらいネットワー ク管理者の地位が向上するであろうか。

ホームページを大々的に書き換えてくれるのは、極めて分かりやすい犯罪行 為であり、犯罪者も、できるだけ多くの人に犯罪を犯したことを知らせたい訳 である。不正侵入の中ではもっともたちの良いやつである。もっともっと悪い のが幾らでもある。そういうのこそ気をつけなければいけないのだが。。。


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