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パズルを解いたら脳は良くなるか悪くなるか

2006年8月20日

最近、どうやら世の中はパズルブームらしい。 ナンプレ(ナンバープレイス)と言ったり、数独と言ったり、 カズオといったり、とにかく呼び方は沢山あって遊ぶ方は混乱してしまうのであるが、 ここでは「ナンプレ」と書くことにする。

書店にはコーナーができ、「パズルを解くと頭が良くなります」 というようなキャチコピーが目立つ。 本当にパズルを解くと頭が良くなるのだろうか? そもそも、頭が良くなるとはどういうことなのだろうか?

学校では役に立つのかどうかはよくわからないが、 成績なるものを教師がつけてるし、 入学試験なるものがあって、それで良い成績をとって良いと言われている (たぶん誤解だろうが)大学に入学できたものが頭が良いとされる。

もし、パズルで頭の良し悪しが分かるのなら、 いままでの試験を廃止し、パズルを入試問題にしてしまった方が妥当かもしれないが、 まだそこまで踏み切れる大学はないようだ。 だいたい、大学よりも企業の方が何事も進んでいることが多く、 適性検査の名を借りてパズルあるいはパズル的な問題を入社試験にしているのはあるようだ。

パズルが頭を良くするかどうかはともかく、ボケ防止には役立つと思う。 停年退職して何もやらなくなって、一日中ボーっとしている人が短期間にボケてしまうらしい。 老後、趣味の有る人はボケず、仕事一筋で無趣味の人はボケやすいらしい。

こういう人が、パズルを毎日解いて暮らせば、たいして費用もかからず、 ボケずに暮らせるかもしれないので、そういう面ではパズルはとても社会貢献できるのではないだろうか。 老人医療において、パズルにボケ防止効果があるなら、 1000億円くらいの税金をパズル研究に投資しても国民は納得するのではないだろうか。 そうすれば、私も少しはパズル作りに関係しているので、その1割程度を回してもらいたいところだ。

しかし、パズルではなくても何でもよいから、何等かの活動をしていればボケないのではないだろうか。 囲碁将棋のような考えるものだけではなく、散歩のように身体を動かすこと(徘徊は違う)、 編物のように手先を動かすことなど実は何でもよいから頭を使っていれば良いのではと思う。

最近、書店に行くとパズル本が非常にたくさん出ている。 とりあえず、パズル本を蒐集しているが、全体の質は猛烈に落ちているようだ。 ブームになったので、1年前まではパズルなど見向きもしなかった出版社が、 パズル問題を作れる人を見つけてきて本を作らせて一儲けしようと企んでいるのがほとんどだ。

元々のパズル出版社とかパズル編集部というところはそんなとんでもないものは出さないようだが、 にわかパズル出版社とかパズル編集部は、ここまで酷い問題を作れるものかというのがほとんどだ。 こんなパズルを解いていたら、頭が良くなるどころか、 「頭が腐る」と自信をもって言えるものだらけである。くわばらくわばら。

先日、図書館で暇潰しにSCIENTIFIC AMERICAN をめくっていたら、JUNE 2006 号に、"The Science behind Sudoku"という記事があった。 フランス人がフランス語で、Pour la Scienceという Scientific American のフランス語版に 発表された記事の英訳だった。色々書かれていたが、何も特別なこと、 まして数学やパズル学的に目新しいことはなかったので、記事の存在も忘れていた。

先日、日経サイエンス(Scientific American の日本語語版)を眺めていたら、 「数独を10倍楽しむ数理」という題でこの記事の翻訳が載っていた。

日経サイエンス、Scientific American でパズルといったら、なんといっても マーチンガードナー の Mathematical Games の連載である。この連載、そして別冊になったものをよく読んだものだ。 今はそういう連載もなくなったので、日経サイエンスを読まなくなってしまったが、 そういう雑誌だからどんな感じで掲載されているかと思ったら、英語版と同じ内容だった。 日経サイエンスは、日本のパズルレベルの向上に大いに貢献した雑誌なんだから、 もっと素晴しいパズルの記事を載せて欲しいものだ。

最近、私はナンプレをあまり解いていない。このパズル、サイズが9×9と小さいにもかかわらず、 最低でも数分かかるのである。難しい問題だと20分くらいかかることもある。 ということで、悪い自分の頭で解くのではなく、コンピュータで解くようにしている。 問題の入力に20〜30秒くらいかかるが、解くのはボタンを押すだけで1杪もかからない。

でも、こんな解き方をしていると、全然頭を使わないのでボケが進んでしまいかねない。 そう思って、何とか問題を作る方法はないのかと考えてみた。 そいういえば、 ナンプレを作ってみよう! なんてのをその昔書いたのであった。 これを思い出せば、作れるようになれるかも知れない。

しかし、手作りは面倒だ。こびとさんに作ってもらうのが一番だ。



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