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オープンソースビジネスの講演依頼はどうすれば逃げられるか

2006年9月21日

最近、何を勘違いされているのか、私に、「オープンソースビジネス」の話を しろという指令がやってきたりする。巷で、「これからはオープンソースだ」 などということで、意味もなくマスコミが 騒ぎを起こしていたりするのが原因ではないかと思っている。

こういう間違った指令でも、諸般の事情により断れないところからやってくることがあり、 しぶしぶ引き受ける羽目になるのだが、さすがにあまりにも無知ではいけないと思って、 急に様々なLinuxのディストリビューションをインストールしたりして、 それについて報告でもしようかと思うんだが、 依頼内容は、そういうことではなくて、だいたいが、

  • どうやったらオープンソース始られますか?
  • オープンソースは儲かりますか?
  • どのオープンソースが儲かりますか?
ということが多い。こういう質問をすること自体、そうとう間違っていると こちらは思っているのだが、相手は真剣だったりするので益々困る。 聞きに来ているのが会社の偉い人だったりするので本当に困り果てる。

今回、不幸にも、こういう質問を受けてしまったときにどういう風に答えているか をまとめておこうと思う。これを読んで、もう私に講演なんぞを依頼しないように なるのではと期待(念)を込めておく。

どうやったらオープンソース始られますか?
インターネットには繋がっているでしょうから、 適当に調べればいくらでも転がっているでしょう。 私に聞くよりインターネットに聞いてください。
あるいは、書店に行って、その手の本を購入して、 ソフトを使ってみればよいでしょう。
オープンソースの解説書は、すでに辟易する程出版されているので、 立読みあるいは座り読み、または購入などして勉強すればよいでしょう。
私の話を聞く暇があったら、そういうことをした方が目的を達せられますよ。

オープンソースは儲かりますか?
オープンソースで金儲けをしたいんですか? 肝心要のソースを万人に見せてしまうのですから、儲かる訳ないではないですか。 ソフトウェア販売による直接利益は放棄しているようなものです。
それでもオープンソースでビジネスをやっている会社があるのは、 ソフトウェアの販売自体ではなくて、様々な付加価値をつけてビジネスしているだけですよ。 サポートしたり、オープンソースを利用したシステムを納品したり、 コンサルティングしたり、その他色々あるんでしょう。私は良くは知りませんが。

どのオープンソースが儲かりますか?
そんなの知るわけないじゃないですか? それに、もし知っていたら教えずに、自分のビジネスにしてしまうでしょう、誰だって。
貴方の会社が、オープンソースに合っていて、どんな分野が得意で、 どんな人がいるか次第ですね。
そのくらい、自分で考えなさいよ(とまでは言わないが)

それでも、根が真面目なものだから、 「オープンソースがなぜビジネスになるのか」井田昌之・進藤美希著(MYCOM新書) を事前勉強として読んだ。しかし、こういう一般的な話はする気にとてもならないな ということで、なんら参考にしないことにした。

会社はそれぞれ個性、特徴がある。 オープンソースにまだ手をつけていないのなら、 貴方の会社はオープンソースに向いてないことは確実。 私に質問したり、私の講演を聞きに来るようなら、 オープンソースに手を出されるのは危険だ。

という話をして、オープンソースの世界で撃沈してしまう会社の増加を 防ぐよう努力している。オープンソースビジネスに成功する会社は、 勝手にオープンソースをやってしまっている筈だ。 オープンソースを行うためのビジネス的理由を並べ、 禀議を通さなければならないようだと、将来は真っ暗ではないかと思う。

なお、上記は私見なので、「自己責任」にて勝手に判断されたし。

ということで、邪魔が減ると、オープンソース遊びが楽しくできるようになる。



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