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名古屋大学の教育体制はシンドラー社並みか

2006年10月17日

このところ、ちょっと忙しい日が続いている。 仕事の会議すら出席できないくらい忙しいのである。 でも、こういうことは仕事をやっている以上、ときどき発生することなので、致し方ない。

そういう間にも、色々な質問がメールでやってくる。 こちらが忙しい時期かそうでない時期か、どこにも分るようにしていないし、 そんなこと一般には知られたくもないので、初心者のホームページを見ている人には分らない。

先日、Javaのプログラムの利用許諾を求めるものがやってきた。 よくあるパターンである。 そもそも、ソースを公開しているというか、公開状態でずっと放置しているのが実状だ。 学生で、研究に使いたいとのことなので、どうぞお使い下さいと返事をした。

返事を見る限り、Javaには詳しくないようだったので、メールだけであれこれ教えるのは大変だし 効率が悪い。聞いてみると、名古屋大学の学生で、卒業研究に使いたいとのこと。

なるほど、名古屋大学ならば、いくら何でもJavaくらい使い込なせる学生やら教職員に事欠くことは ないだろうと思いこんで、周囲に聞いて下さいと書き送った。 文系の学部なので周囲にはいないかも知れないが、学内には絶対いるだろうと。 ついでに、名大のホームページを見たら、 情報メディア教育センターというのがあるではないか。 学生がここへアクセスすれば、何らかのアクションが取れるのではないかと教えたら、 学生の方は、「そういうのがあるのに気がつかなかった」と、燈台下暗しだったことを伝える 丁寧なメールが届いた。

情報メディア教育センターからもメールが届いたのであるが、そこには、 情報メディア教育センターはそういう部署ではないし、 そもそも私がメールを受け取ったのだから、私に対応せよとふざけた返事をよこした。 このメールは記念に永久保存しておこうと思う。

しかしなぁ、いまの大学の教育に対する取り組みはそんなものなのだろうか。 学生は教育を受けるために授業料を払っているのだから、教育を受ける権利があると思う。 教職員一同は、教育を与える努力をする義務があるはずだ。 情報メディア教育センターももちろんそういう義務があるはずだ。 もちろん、学生の能力、気力そのほかの問題で、与えようと思ってもうまく行くとは限るまい。 しかし、よりによって、私に、メールを受けたのだからやれとはなんという根性をしているんだろう。 それが教育をする者の言う言葉か?

名古屋大学もここまで地に落ちたか。これではシンドラー社ではないか。

まてよ、名古屋大学といえば、一応というか、それなりというか、かなりというかは人によって違うだろうが、 一流大学あるいは上位の大学と思う。一般的に考えたら、名古屋大学より下の大学の方がはるかに多いので、 それらの大学はどうなんだろうと思ってしまった。

学生側の問題よりも、教育をする側に問題が多く、そういう教育組織だから学生のレベルが落ちてしまうのではないだろうか。 たかが数十年で遺伝子に大した変化が起きるわけもないだろうから、 学生の脳に大差はあるまい。生れてくる赤ん坊の品質がどんどん落ちるとは考え難いではないか。 学生のレベルが落ちたというのは、社会や教育をする側の問題としか考えられない。


そういえば、昔、こっそり某語学語学校で、フランスを教わっていたことがある。 その学校で知り合ったひとりは、同時通訳をこなし、30ヶ国語以上を使いこなし、 政治討論でも何でもできるようになってしまい、国際政治の舞台で活躍されている。 でも、私は、フランス語の日常会話さえできなくなってしまった。とんでもない退歩である。

さて、語学の才能に恵まれていない初心者はなかなか上級クラスに進めなかったが、 それでもなんとか上級クラスになったころには、フランス政府公認のフランス語教師に恵まれた。 当時、そういう教師は日本に3名いたと噂に聞いていた。

私には難しい授業だったのだが、そのうち本来の教師が休みがちになり、代理の教師が教えてくれることが多くなった。 約束が違う訳である。私もおかしいと思ったのだが、同じクラスにいた「おばさん達」が決起した。 全学連と違って武器はもっていなかったが、もっと遥かに迫力があるように思えた。 上級になると若い女性は少なくなり、急激に平均年齢があがり、当時の私から見れば、おばさんと思いたくなる 人々(といっても30台が多かったが、50台以上と思われる人もいた)であった。

話が違うから、校長に掛け合おうというので私にも一声かかったが、 おばさんパワーにはついて行けず、後方でどうなることかと思って見守っていた。 私は、まだ20台に入ったばかりであった。

今になって思うが、あのおばさんたちの「ちゃんと教えんかい!」というのは、 まったく正しい行動だったと思う。もっともっと協調すべきだったかと今頃自省している。

あの人達は、どうしているんだろうか? 元気にしているんだろうか?


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