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プログラムと文章では、書くのはどちらが大変だろうか

2008年2月5日

このところ、どうも大変だと思ったら、プログラムも書いているし、 文章も同時に書いているのが原因のようだが、内容が内容だけに、 簡単に周囲に渡せないというのは困ったものである。 そんなことだから、未だに50肩が直らない。

それはさておき、プログラムを作ったりする、要するにソフトウェア開発というのを この何十年かやってきた。プログラマとか、SEとか、立場によって職種は色々あるが、 何しろそんな巨大な組織で働いたことがないので、独りでプログラムの企画から 設計、コーディング、テスト、ドキュメントなど全部やることが多かった。

まあ、普通はここで終るようなのだが、その昔、某出版社グループに在席していたため、 なぜか書くということから足を洗えずに、いまだに金になるもの、 金にならないもの(こっちの方が多い)などを続けている。

要するに、プログラムを作る人、書く人が、仕事をやっているときに周囲で一番多い人種である。 まあ、他に何の取柄がなくても、とにかく何らからプログラムを書けるという状態である。 プログラムといっても、量、難易度、分野などいろいろ違いはあるものの、 プログラムを作って給与を得ている者が多い。

プログラマ全般では、どうも文章を書かない、書きたがらないようである。 プログラムは書くけれども、文章を書くのはどうもという人が実に多いのである。 プログラミング言語にしたがって書くか、自然言語(日本語)にしたがって書くかだけなので、 いずれにしても言語にしたがって書くのだから、似たようなものではなかろうか。

プログラムの世界でも、できあがったプログラムの説明をきちんと書いておくとか、 人々に使ってもらうためには、しっかり書くしかないので、 結局プログラム開発においても、文章を書く、説明を書くと言うのは重要なことである。 これが抜けたり、質が悪かったら、たとえプログラムの出来が良くても、 少くても片手落ち、もしかすると使用方法が分らないということで、 使い始めることなく終ってしまう可能性が高い。

さて、プログラムと執筆だと、どちらが実際大変なのだろうか。 まず、書き進む分量について考えてみよう。 人様がどのくらいのペースで書くのかは良く分らないので、 とりあえず自分のペースを参考に書くが、人により多いに誤差があろう。

プログラムは、昔、若かりし頃、1日1000行も書いたことがある。 月1万行を越える月もあったが、最近はぐ〜んと落ちてしまった。 割り込みが非常に少なくて、やるべきことがしっかり見えていれば、 今でも何とか最盛期の半分、500行くらいはなんとかいけるようだ。 ただし、プログラムを書くのは単なる作業であって、理解し、構想を練ったり、 普通に作ると面倒なので上手い手はないものかと考える頭を使う作業の方が実は大切である。 プログラムを開発しているときでも、半分以上が、直接のプログラミングではないことに使っていると思う。

さて、執筆の方のペースはいかがなものであろうか。 これも若かりし頃、まだワープロもなく、原稿用紙に鉛筆と消しゴムでごちゃごちゃ 書いていたころの記録が、1日で100枚くらい書いたことがあるが、 それはたった1回限りで、それ以降、現在のようなエディタを使うようになってからでも一度もない。

執筆は、プログラム以上に、ネタが重要になる。何を書くかが頭の中で決まっていれば、 一気呵成に書くのもそんなに問題はない。 しかし、書く内容を考え、ストーリを仕上げるのが大変だ。 プログラムは、適当に作って、後から機能を次々と加える作り方が可能であるが、 執筆は、そのようにちょこちょこ直す、追加するというのがなかなか難しいし、 それをあまりやってしまうと、話の流れが非常に悪くなって駄目になる。

『コの業界のオキテ』は、400字詰の原稿用紙に直せば300枚程度だったかと思うが、 ほぼ1ヶ月で書いたと思う。原稿用紙の行数で6000行だろうか。 プログラムは空行があったりするので、普通に書けば行数が多めになるが、 きわめて大雑把にいって、行数にして同じくらいのものだろうか。

作業していても、割り込みされることが多い。 プログラムは割り込まれても、その前の状態に戻るのは比較的容易だが、 文章の方はそうはいかない。書くアイデアがひらめいたとき、 その場で書いて仕舞わないと、後で思い出して書くのは至難の術である。

プログラムも執筆も、いずれもコンピュータ上で作業し、結果はファイルになっている。 しかし、トラブル、操作ミスその他で、せっかく書いた内容を消してしまい、 再現不能になってしまうことがある。 こういう場合でも、プログラムの場合には、前と同様のもの、あるいはそれ以上のものを書くのは それほど困難ではない。 これが、執筆の場合はそうはいかない。 同じことを書こうと思っても、残念ながらそれは不可能である。

プログラムの場合には、今までの経験を生かすとともに、 消えたことで過去のしがらみから解放され美しいプログラムを書けるチャンスでも有り、 厖大な量でなければ、落ち込むどころか、気分が良くなることさえある。 執筆の場合には、書いたものを消したり無くしてしまうと、 プログラムと違って落ち込むこと甚だしい。

やはり、執筆の方が大変か。

なのに、プログラム開発に比較して、執筆で稼ぐ、とくに原稿料、印税として稼ぐのが 大変困難なのは何故なんだろう。経済的なバランスが取れていないではないか。


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