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高度情報通信人材の大学院生が内定下さいはないだろう

2008年3月10日

今日は、何と大手町を徘徊してきた。そこには、日本を代表する企業のビルがひしめいている。 地下鉄の駅を出て、適当な出口から地上に出たら、そこはKDDIビルだった。 そういえば、見覚えのある料理屋が見えた訳だ。

実際、最近大手町へ来ることがめっきり減ってしまった。 今日は、送られてきた紙を見ると、集合場所は経団連会館だった。 最近行っていない。以前は、記者会見の会場になったりしたので、 記者のふりをしてちょくちょく取材に行ったものだが、その当時と同じ特徴のあるビルのまま、 要するに古い建物ということで、迷わずに行けた。

経団連だから、当然いろいろ狙われることもあるのだろう。 1階の警備はなかなかものものしく、まるで飛行場かと思わせるところもあったが、 荷物検査は無しで済ませることができた。 やれやれ、どこに闖入するにも面倒な時代になったものだ。

今日は、日本経団連主催の高度情報通信人材育成のフォーラムであった。 有名な国立大学3校の大学院で行なわれている、高度情報通信人材教育についてである。 お偉い先生だけの集まりだったら、名刺だけ置いてさっさとトンズラしようかと思ったのだが、 大学院生も来ているようなので、長居をすることに決めた。

大学や大学院では、大学全体ではなくて、 勝手に産業界と密接に連携し、海外の大学とも連携し、企業、研究機関の視察といっては 国内外へ毎年学生を引き連れて行っている研究室も知っている。 もちろん、企業との共同研究も盛んで、隣りの研究室よりも遥かに裕福だったりする。 当然共同研究をしているので、企業の現場にも詳しかったりする。 まあ、そういうところも以前からちゃんと存在するが、 それは有名国立大学などでも例外中の例外らしい。

最近、まあ今世紀になってから、大学も社会の一部であり、 社会と無関係であってはいけないというのを大学当局がやっと気づきはじめたようで、 さまざまな試みが行なわれるようになってきた。 ちょっと遅すぎると思うが、ずっと気がつかないよりはましだから良しとしよう。

そして、一方で、インターネットの普及とともに、 日本の情報通信、IT人材が非常に不足しているのが露呈してきた。 そのため、日本発で世界的に普及したソフトウェアとかは非常に少い。 今世紀になってからはRubyだけだろうか。 日本の人口を考えれば、もう少しはないといけないと思うが、実情はそうだ。

そういう訳で、経団連および経団連のメンバー企業が、特定の大学を決めて特別に支援することで、 高度情報通信人材育成を行ない始めた訳である。実際に行ない始めてやっと1年経過らしい。

ここでも、PBL(Project Based Learning)であった。どうも流行みたいに言われる。 この言葉を使うと、公的、私的支援が得られるらしいのである。 まあ、そんな些細なことはどうでもいいから、実践的な、高度な人間が育てばいいや。

発表は、有名大学の頭が良い院生達なので、どちらかというとそつのない内容が多かったが、 なんだか現実からはまだまだかなり遊離していた。 1年目なんだから、こんなものだろうか。 というか、教える側がこれからというところだろうか。 初めての試みなので、教育方法、そもそも実践的とは何かを大学が模索している様子がよく分った。 大学にとって、一番高いハードルが実践的ということらしい。 企業では、実践的を通り越して、実戦的なことが求められることさえある。

以上は、まあ、今後の進展に期待しよう。 最初から過大な期待をするのは不味いだろう。

しかし、大学の先生も、大学院生たちも、 「内定くださ〜い」とか、「PBLを評価してくださ〜い」というのを繰り返すのは、何とも情ない。 ガンガン勉強なり研究なりをして、「どうだ、俺様のやったことは」という風にして欲しいものだ。 そうでなければ、とてもベンチャー企業家など出るものではない。

3校の発表であったが、2校は正当に頑張ってますという感じであったが、 1校はチャレンジしていますという感じであった。 きっと参加者の多くは、正当に頑張ってますを評価しているようであったが、それで良いのだろうか。 私は、当然、チャレンジしていますという方に好感を抱いた訳である。

インターンシップ体験記


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