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大学は先端技術を駆使したゲームプログラム開発をしよう

2008年3月13日

日本では、いまだにコンピュータは立派なもので、立派な仕事に使わないと いけないみたいな考えが消えていないようだ。

30年前、マイコンなどで遊んでいてどうする、という考えが一般的であったが、 そう言った者は当時の立派な大型コンピュータの使い手で、 その後、その殆どは、マイコン、パソコンの台頭と共に業界を去っていった。

また、同時に、当時はマイコンゲームが流行はやりはじめたころである。 伝説のマシンといえば、言うまでもなくTK-80であろう。 これを使ったことがなくして、日本のマイコン、パソコン黎明期を語るのはおかしい。

まだ、TK-80の設計者は、さすがに良い年になっているが、 秋葉原で電子部品を入手して、あれこれ作っておられ、まだまだ現役技術者である。 あるとき、偶然お会いし、その後も、時々お会いすることがある。

このTK-80用のプログラム(16進ダンプ)が、 最初はマイコン雑誌に掲載されたりしていて、 読者は16進数を打ち込んで、プログラムを楽しんだり、研究していたものである。 まあ、私もそんなことを最初はやっていた。

自分でもプログラムを作って、雑誌に掲載したりしたが、 やはり有名なのは、日本最初のマイコン用、TK-80用の「平安京エイリアン」である。 ちょっとWikipediaも見てみたが、記述に大いに問題がある。 株式会社コンパックという工学社の系列会社から音楽用のカセットテープで、 定価3500円で販売されたのが、 日本の記念すべき最初の本格的なマイコン・パソコンソフト販売の原点である。

そして、どんどんゲームは発展し、パソコンゲームだけでなく、多種多様なゲームを 産み出す国に日本は発展していったのである。 日本のコンピュータで、実際世界に誇れるのは、 今のところゲーム関連だけではないだろうか。 個々に小さな分野、たとえば Ruby とかあるが、 外貨をしっかり稼ぐところまで強力なものはゲーム系だけだろう。

世の中、立派な仕事に見えたり、アカデミックに見えたりするプログラムは、 ほとんど外貨を持ちだしているものばかりである。 OS、言語、データベース、グラフィクス、オフィス関連ソフト、ネットワーク、CAD、などなど、 およそ日本が強いといえる分野は残念ながらまだない。

そういう情况なので、ぜひ、ゲームを大学などでやられている方は、 大きな顏をして、しっかりゲームの研究をして欲しいものである。 業務用システムよりも、ゲームを作る方が人間に対する深い理解も必要だ。 業務用システムは少々操作性が悪くても我慢して使ってくれるが、 ゲームの場合は人間は妥協をしなくなり、本音で考える。 だからこそ、ゲームは要求が厳しいせかいである。

ゲームと業務系ソフト、どちらが作るのが大変かと言えば、圧倒的にゲームの方が大変だろう。 評価も非常にシビアな世界だ。 なぜ、何事も真綿にくるんで、事無かれ主義の日本でゲームと言う評価の厳しいソフト開発が 極度に発達したのか不思議である。抑圧された社会が、日本の高度なゲーム開発の源動力なのだろうか。

最先端技術は、ゲームでこそ評価ができる場合が多い。 ゲームに取り入れて、しっかり先端技術を評価して、そして、 しっかり枯れ切って性能、安全が確認されたころに業務システムに取り組むのが正しい道順だろう。

大学は、もっともっと冒険をしなくてはならない。 高等教育機関は、もっともっと限界に挑戦しなくてどうする。 大学での、先端技術を駆使したゲームプログラム開発こそ意味がある。 やればできるような業務系ソフトの学習ばかりの大学では、存在価値もない。 多数のプログラム開発要員を必要とするプロジェクトの要員を賄うだけの教育では、 ベンチャーは決して出てこない。


我輩は猫である


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