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田舎で全国的に有名な2病院を体験してきました

2008年6月8日

3月末日より、ずっと忙しい情況が続いていたのだが、それもそろそろ終りを迎えて ほっとしていたところで、急に田舎で事件が発生してしまい、急に倉敷&児島に帰っていた。

まあ、事件は事件として止むをえないので置いておくとして、 地元は倉敷市立児島市民病院という地域の中核病院がずっと以前から、 つまり私が子供の頃から存在している。以前は山の上の方にあったのだが、 塩田が廃止になり、20年以上前に地上に降りてきたと思う。 で、この病院、今や全国的に有名になってしまった。

今、全国の公立病院が医師の確保に非常に苦しんでおり、医師不足で、 次々と診察、診療できる内容が狭まっており、地域の公立病院が公立病院として 役立たなくなりつつあることはよく知られていることである。

ということで、児島市民病院もその状態というのならまだしも、 もっと悲惨な状態である。倉敷市といえば、一応曲りなりにも人口47万人で 中国地方第3位の都市である。その市民病院が医師不足に苦しむなら、 全国の市町村立病院はどうにもなるまい。

でも、経営が成り立たなくて医師がやめていったのではないところが問題なのだ。 帰省したついでに、内情を知っていそうな人々にちょっと聞いてみた。 というか、町中の人が実状を知っている状態で、一言で言えば、市当局と医師との 間の人事問題が抉れて、医師の大量退職になったという訳である。

この事件を他山の石として、決してこんなことにならないようにしようというのが、 全国の公立病院の間で囁かれているそうだ。まあ、ネットで調べれば、幾らでも 情報が出てくるだろう。

しかしなぁ、この時期に、こんな事件を起してしまい、 地元の病院が機能しなくなってしまうから、私の負担が大いに増えてしまったのであった。 ようするに、病人が発生したのだが、地元が駄目で、倉敷市の中央部にある 倉敷中央病院というところまで通うことになったのである。

倉敷中央病院は、 全国病院ランキングでも常に最上位にいるような病院で、 医療レベル、患者満足度、規模に至るまで、多くの点で全国トップクラスであり、 ベストテンにたいてい入っている。

ということで、ちょっと長らくこの病院に出入りしていたのだが、 最近は医療事故と個人情報保護の観点から、頻繁に本人確認があるとともに、 さらに何重にもチェックが行なわれている上に、 誰が入院しているのかさっぱり分らないようになっているのである。 患者を運んで行く間にも点滴はしていて、容器には患者名などが必ず張りつけられているのだが、 移動中はちゃんと目張りをするのである。

個人情報保護は、こういう風にやらなくっちゃダメなんだという勉強ができた。 この病院、大原美術館と同じ系列である。工場労働者および地域住民のために作った病院が もうすぐ100周年を迎えるらしい。作った当初から倉敷の名所(?)のひとつであったらしい。 そのため、今でも多数の見学者らしき人々が常に歩いている。

倉敷中央病院は確かに申し分ないのだが、 私の田舎の倉敷市立の市民病院がちゃんとしてくれないと、 こっちとしては甚だ困るのである。私だけではなく、市民病院の周囲の数万人はかなり困る。 救急の場合、いかに早期に治療を始めるかで生死が決まり、後遺症のレベルも決まるのである。 救急車で倉敷中央病院まで運んでいると、30分ほど遅れが生じるのである。

市長選挙が行なわれたばかりで、全国最年少の女性市長が誕生したわけだが、 市民病院の医師確保が市の最優先課題になっているのだ。 大変だけれど何とかしてくれないと困る。 逆に、何とかすれば、少くとも児島地区の支持は上がるに違いない。 いや、次の選挙を考えながらやるような問題ではなく、もっと深刻な問題だ!


我輩は猫である


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