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昨今の呆れた大学裏事情は飲み屋で収集するに限る

2008年7月8日

このところ、大学教育のレベルが落ち、海外、特に中国や印度さらには東南アジアが 伸びてくることを考えると、日本の将来は非常にヤバイのではないかというような考えが 多方面で聞かれるようになってきた。

大学は願書さえ出せば合格する大学が随分あるという。 知り合いの先生方にこっそり教えてもらった乏しい情報もそれを裏付ける状態だ。 しかし、今では、あまりにもどうしようもないのまで合格にすると、 後々のおもりが大変なので、昔のように決して水増し合格は出していない、なんて話もあった。

先日は、都心で、某有名私立大学の先生に会って、深夜まで、大学の様々な実状について、 アルコール片手にご教授いただいた。 授業、講義、演習などでのストレスを晴らすかのようにお話しして頂いた。

大学生なのに、考えるということをしないらしい。 学生が考えなくなったという落胆の声は、多くの先生方から聞く。 答えを教えてくれれば、それを暗記するからという学生が多いようだ。 傾向と対策が全て示されて、その問題集を丸暗記するのが勉強だと思い込んでいるらしい。 そういう風に教えられないの場合、教える側を下手だと思うらしい。

大学なんだから、やっとあの良い点数を取るだけが目標、大学合格だけが目標みたいな、 実に歪んだ教育(狂育?)から解放され、じっくり考えたり、本を読んだり、 議論したり、そしてもちろん遊んだりできるようになるのだが、 高校の延長を望む学生が多いらしい。

学生だけでなく、教員の裏話も聞いてきた。 大学の先生になるには、多くの場合博士号が必要だったり、同等と考えられる実績を要求されることがある。 それで、某大学に採用になった先生が、実は、博士論文で盗用を行って、 懲戒免職になった経緯を聞くことができた。これは実に面白かった。

この先生、3つの考えをまとめて博士論文を作ったのだが、3つとも盗用で、 自分の考えは無かったという。 まあ、そこまでだったら、残念ながらよくある話と思って終っていたのだが、まだ先があった。

実は、先生になった大学の教授の論文を盗用していたのだ。 要するに、自分の採用を決めるであろう教授会のメンバーの論文を盗用したのである。 一応、教授は自分の専門に近い分野の博士論文だったので、一応中身を確認したのであろう、 盗用がばれてしまったのである。

この盗人、誰の論文から盗んだのを忘れてしまったのであろうか。 それにしても、わざわざばれる確率が高い大学の先生になるとは、不思議なものである。 他の大学の先生になっていれば、発覚する確率は非常に低く、発覚していない可能性が高い。

ところで、 理工学部あたりに入ってくる学生でも、理科2科目ではなく、せいぜい1科目だったりする ことが珍しくないらしい。新聞などで知ったことだが、国立大学でさえ、 大学の授業についていけるように、高校レベルの数学や理科の補習を行っていると聞いたことがある。

そんな阿呆なと思っていたが、先日、某私立大学へ行ったとき、 偶然、それが現実だというのを見てしまった。 大学の正門近くの部屋が、どうも高校レベルの補習教育センターみたいな感じになっていた。 数学、理科、なんでも分らないことがあったら聞いてくださいとあった。 大学の講義の補習ではなくて、どうみても、高校迄の教育範囲の個人指導を行っているようで、 学習塾の個人指導を行う場所みたいに見えた。 のぞきこんでみたら、数名の教師らしき人々が、全員何かを読んでいる感じだったが、 だれも教わっている人が居なかった。部屋の外は、学生食堂も近いため学生で溢れていたのだが。

そこまでの手取り足取り教育は不要かと思いたいところだが、 その後お会いしたその大学の先生から、しっかり裏事情を聞くことができた。

大学という看板、専門教育を行っているということになっているが、 専門科目は受講者数ゼロが何年も続いていて、開店休業だという。 また、どの授業も、学生のレベルに合せて教える範囲を毎年調整していて、 どんどん下っているという。 大学なんだから、学生が自ら色々な定理とか公式とか、そういうものを発見していくように 促していたのだが、もう諦めたという。

当学科は歴史もあって、大企業に就職できる推薦枠もあるのだが、 そもそも応募する者がずっといなくて、推薦枠を使っていないという。

学生がチャレンジしないんで、自分でチャレンジしてしまおうかという先生には、 よくお目にかかる。困ったものだ。 実際、先生がもう少し若かったら採用したいけれど、学生さんはお断わりと思うことは多い。

インターンシップ体験記


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