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テトリス作者の「パズル・ボケ知らず」は頭をとても使うパズル

2008年7月25日

テトリスというゲームを知っているだろうか。 落ちものゲームの代表作であり、記念碑的な作品だ。 今でも、携帯電話をはじめ、さまざまなところに最初からはいっていたりする。 さらに、数限りない落ちものゲーム(落ちゲー)に影響を今も与え続けているし、今後も与え続けるであろう。

Wikipediaで歴史を調べたら、1985年に ロシアの Alexey Pajitnovさん が開発したとあった。 そして、Dmitry Pavlovskyさん と Vadim Gerasimovさん の2名が PC、つまりパソコンに移植した。 この中の Vadim Gerasimovさんは、その後、MITで研究し、現在、Google Australia にいると、 Vadim Gerasimov本人のウェブサイトに書かれている。

私もその昔は少々テトリスをやったような気がする。 しかし、その後、正方形を正六角形にしたバージョンであるHextris(右図)ができ、 そちらの方では一時期ずいぶん遊んだ。 慣れてくると、60度ずつ回転した図形が瞬時にひらめくようになり、 たいして苦労しなくて操作できるようになり、延々と続けられて、ちょっと遊ぶというのではなくなり、 耐力、根気、持久力を試すゲーム以外の何物でもなくなり、仲間も次第にしなくなった。

右図は、http://www.hextris.com/で久々にちょっと遊んでみた図である。 最初は難しく感じるかも知れないが、なれれればとてもやさしい。

と思っていたら、Vadim Gerasimovさんが何やら新しい落ちゲー(パズル)を作っていた。 何と、場所は、還暦少年団という、 還暦を迎えないと正式メンバーになれないというシニアの集まりのようだ。 しかし、心はどうも少年団のようである。

この少年団員が、立体を考えないといけない、いままでとは違った落ちゲーを考え、 プログラムを作り、公開されたようだ。

「パズル・ボケ知らず」

それにしても、とこに還暦少年団とVadim Gerasimovさんの間に関係があるのかが謎である。 おそるべし、還暦少年団。

この遊び、テトリスのように勝手に落ちてピースを適当に処理して、 適当な場所に落とすことによって、ピースが消え、いつまでも遊べるというタイプではない。 全然違うのだ。最初に「問題」が示され、それをいかに消すかにある。 1×1×2のブロックが落ちて来るのだが、赤と白とで塗り分けられている。 どのブロックも、まったく同じ形状、同じ塗り分け方になっている。 右図のようになっている。

この遊びは、このブロックを、問題のブロックに次々と加えて、そして爆破して消していく。 爆破は、白または赤が正方形の形(爆破条件)になった時点で起き、これをトリガーと呼ぶようだ。 トリガーを何度も繰り返すならば、問題のブロックを消すのは簡単だ。 しかし、1回のトリガーで全部消そうとすると、かなり延々と先読みをしなくてはならない。

さらに、一部が爆破されると、それより上にあったブロックは下に落ちてくる。 そして、落ちたところで爆破条件が満たされていると、また爆破が起きる。 これが連鎖的に発生させられるようになると、延々とブロックで仕掛けを作っておいて、 最後に一発やると、次々と爆破が起き、奇麗に全部消せるようになると気持が良い。

ということで、すこしやってみた。 2色入門問題集はとても優しく、この遊びの基本を教えてくれた。 そして、2色自動問題集をやると、色々なテクニックがついてきた。 そして、2色標準問題集に取り組んだのだが、「なんでこれが一発で消えるんだ?」 と思うような問題が次々と出題される。う〜む、どこまで私がクリアしたかは内緒。

このリリースではオマケ的な存在だが、3色のバージョンも用意されている。 まだ、そこまでは手がついていない。

忙しいゲームは、実はあまり頭の訓練にはならないらしいことはすでに分っているようだ。 できるだけ反射神経だけでやれるように訓練するゲームの場合、頭はさっぱり使わないので、 やればやるほど馬鹿になる可能性が高いのではないだろうか。

しかし、このパズル、落ちゲーではなく、落ちパズルである。 まず問題をじっくり眺めて、どういう戦略で、意図でブロックを配置すべきかを考える。 そして、頭の中だけで、一発のトリガーで消えてしまうことを確認する。 そして、計画した通りにブロックを積む。 そして引き金を引く。この瞬間が、不安と自信が交錯する瞬間なのである。 引き金を引き、考えた通りに爆破が進むか見るのだが、 非常にしばしば考え忘れて、爆破の連鎖が思わぬところで止まってしまうのだ。

とにかく、ちゃんと頭を使うパズルだ。スリルとサスペンスがあるパズルだ。 今、脳トレブームと言われているが、実際に脳のトレーニングになっているものは どのくらいあるだろうか。どう考えても半分もない、1割あるかどうかも怪しいものだ。 そういうのに比較すれば、はるかに脳トレになる。

還暦少年団は、還暦を迎えた少年の団体のようだが、こんなパズルを楽々とこなすのであろうか。 この遊びには「パズル・ボケ知らず」という名前がついているが、 こんなパズルがすいすいできる還暦少年なら、ボケ知らずに決っている。

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