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『究極!IQナンプレ』の作成に駆り出されてしまった

2008年10月10日

このところ、いろいろ様々な作業に巻き込まれてしまっている。 何かと首相官邸至近距離にある溜池山王駅で下車して、 その近所のあちこちに出没することがずっと続いている。 もう少し他の、できればお土産をくれたり、 おいしいものを食べさせてくれるところの方が当然うれしいのだが、 なかなか贅沢は言えない状況である。

そんな中で、ある日、突然、ナンプレ難問集の問題を超短期間に作って欲しいと言ってきた。 あまりの短期間で、優秀なパズル作家がよってたかって作っても無理ではないかとうスケジュールだったが、 パズル自動生成エンジンで公開されている 自動生成エンジンの助けを借りればなんとかなるだろうということで、 つい引き受けることに、つまり駆り出される、あるいは巻き込まれることになってしまった。 今回はパズルだから、無理な注文でも受けることにした。

難問集だから、難しい問題であればOKかというと、それでは解いても楽しくないだろう。 解く前に、問題を眺めただけでも「美」を感じるとか、 解いてみたいという衝動を覚える必要がある。 そういうのが備わって、実際に解いても嬉しい苦しみを味わえるようにしなくてはならない。 これらすべての条件を満たすにはどうすれば良いか、 ここまで考えると、とんでもない難問になる。

実際にやった方法は、自動生成プログラムと人間が「共働」することにした。 プログラムは、人間的な感覚部分の性能は、残念ながらまだプロ作家並とは言えないので、 主にその部分を人が対応することになった。 人といっても、こればかりはいくらプログラム能力があっても無理なので、 パズル能力が一定レベル(とりあえずパズル作家と戦って勝てる程度)は必要なので、 社内を見渡しても他には1名位しかいなかったし、別の作業を延々とやっている最中でもあり、 とりあえず、自分で、ホイホイとやってしまうことにしたのであった。

コンピュータでなかなかできないのは、ヒントの配置である。 美しい配置を自動生成するのは困難である。 対称性があれば、それだけである程度美しいとは言えるのだが、 人々に「美」とか「驚き」を感じさせる配置を作るのは困難である。

ということで、人間がやっていたのであるが、一方で、今までのパズル作家が努力しても できないような領域に踏み込むということも掲げていた。 とくに、「すっきりした問題」を目指したのである。 すっきり感に関しては、今まで出版されたどのナンプレ本よりも上を狙おうということで始めた。

しかし、デザインは面倒である。やっているうちに、よくもまあデザイナーとう職業につきたい と思う者がいるものだ、と思うようになってしまった。次から次へと新パターンを考えるのは とても面倒なことである。

最初は計画していなかったのだが、ヒントの配置デザインも、コンピュータ支援で行うことにした。 幸い、ヒント数の範囲だけ指定して、対称性の要求度もしてして自動生成する機能もあったので、 それを利用した。さすがにここまでやると、デザイン能力は人間より劣るのが分かった。 もっと性能を上げなければということである。

しかし、プログラムをいじる暇がないということで、デザインのネタをコンピュータに考えさせ、 ちょっと手を入れれば使えるかなと思うパターンが偶然出現すれば、ちょっと手を入れて、 実際に難問を作らせてみて、解き着心地を確認していった訳である。

200問の問題集といったから、200問作れば大丈夫ということはない。 それよりもはるかに多い数の問題を作り、気に入らないものは即座に削除し、 一定水準以上のものを何十個も余分に作るのである。 また、途中で、作成している問題の傾向を俯瞰し、 変な癖が出ていないか、逆に面白い解き味はないかとか、いろいろ調べつつ作業を進める。

で、最後に、200問に絞って、編集部に送った訳である。 そして今、完成した本の問題を後ろから解こうとして行き詰まったりしている。

美しいパズルとは

ナンプレ問題
自動生成


これで、今日から
貴方もパズル作家


稲葉のパズル研究室

Cパズル
プログラミング
〜再帰編〜


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