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MITの熱血物理学教授の講義は笑える

2009年9月12日

このところ、なぜだか急に忙しくなってしまった。おかげで、かなり間が開いてしまった。

なんで忙しいかというと、不景気になり、新型インフルエンザもあって、人間の活動が低下している、 あるいはさらに低下しそうだからである。 要するに、暇、時間つぶしがどんどん必要な時代に突入していることもあって、 時間つぶしビジネス分野の仕事がなぜか非常に忙しく、 巷の人々は暇を持て余すようになるほどこちらは忙しくなるという理不尽な状況に陥っている。

要するに、パズルの問題をホイホイと作って提供しているのだが、どんどん増加の一途であり、 このままいくとどうなってしまうのであろうかと心配である。

人間、忙しくなると、忙しさを逃れて何かをやりたくなる。 遊びで忙しくなってしまった、これではどんどん頭が悪くなってしまう、 パズラーは頭がよいと世間で思い込まれているが、どうみてもそう思えるようなパズラーにはあまり会ったことがない。

そうだ、すこしは勉強しなくては。といっても、大学に社会人入学して、勉強するのは金もかかるし、 大学時代の面白くなかった授業が脳裏に蘇ってくる。 もっと面白くて、もっとためになって、よい授業はないのだろうか。 そう、行列のできる授業、潜りの学生が多数集まる、 それも他大学からいっぱい来るような面白くてためになる授業はないだろうか。 もちろん、授業料は無料であってほしい。

という無理なことを考えても、今はインターネットで大学の授業が公開されている。 といっても、日本の大学はまだまだほんのごまかし程度でしかなく、講義を選べるほどの選択肢もない。

ということで、海外の大学をさまよっていたら、結局MITにたどり着いた。 MIT OpenCourseWare というのがあり、非常にたくさんのコースが用意されている。 特別講義がちょろっと公開される日本と違って、 実際の講義、それも20コマ、30コマある講義が全部ビデオで公開されている。 1コースを見るのに、流して見るだけでも20~40時間くらいかかるようだ。 恐ろしいほど公開している。 そして、MITのすごいところは、下手にプロテクトを掛けていないところだ。 ダウンロードして、自由にどこにでもコピーして使えてしまう。

で、このMITのサイトをさまよったら、さすがにコンピュータ系の講義はいっぱいある。 マルチコアのコース、Pythonをつかったコンピュータサイエンスの講義などさすがMITと言える。

でも、プログラムで忙しいときに、コンピュータサイエンス関係を聴講していたのでは仕事をやっているのと変わりがない。 これでは息抜きにならない。

ということで、物理学の講義を聴講してみることにしたのだった。物理も、I、II、IIIとある。 これ全体で物理学の基礎を一通り教えるという感じになっているのではないかと思う。 とりあえず、前から順番に聴講してっみようかというので始めた。

そうしたら、なかなか面白い。とくに、実験が面白い。 物理の理論、法則を教える講義なのだが、実験を必ず行う。 簡単な実験から大掛かりな実験まで色々ある。 大掛かりというより、危険な実験、アホな実験、呆れ果てるような実験であふれている。

今は、 Physics 1 (古典力学)を聴講中だ。 英語は比較的ゆっくりで、なおかつ発言内容が全部テキストで用意されている。 非常に至れり尽くせりだ。

この写真は、振り子の等時性の実験をやっているところだ。 天井から重りをぶら下げて、実験を行った。実験の前にちゃんと計算して、周期を予測し、 そのとおりになるかどうかの実験をした。測定誤差をつねに考慮している。

さて、等時性は重りの質量とは関係ないのなら、もっと重くしてみよう。 教授が重りの位置にぶら下がっても、周期は変わらないはずだ。 ただし、重心が上がるとまずいので、水平にならねばならない。 ということで、教授が振り子になって実験をしているところだ。

周期を正確に測定するために、10回の振れの時間(10T)を測定している最中の写真だ。 計時のための押しボタン(スタート・ストップ)を教授は握ったまま振り子になっており、ヒモが見えている。 ビデオで見るから呆れるくらいで済むだろうが、これを教室で実際に見たら、 さぞかし豪快というか、とんでもないことをやる教授ということになり、一生忘れないのではないかと思う。 少なくとも、物理を忘れても、実験は忘れられないのではないだろうか。

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