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小学校でのプログラミング教育必須化

2014年12月15日

このところ、世界中で、小学生のうちからプログラミングをやっておくべきだ、さらには必須科目にすべきだとかの話がある。 今日は、ちょっとだけ真面目に、この問題について書いてみようと思う。

今の子どもたちは、生まれた時からコンピュータに囲まれ、普通にインターネットがあり、 スマホなどでの通信が当たり前になっている。 わざわざ使い方を教えられたというよりも、幼稚園児のころ、あるいはもっと前に、 身の回りに転がっていた親や兄弟の電子デバイスを適当にいじっているうちに使い方をマスターしたしまった者も少なくないだろう。

たしかに、こういうデジタルネイティブたちは、とりあえずデジタル機器を使えるわけだが、 その原理とか、さらにはデジタル機器を自ら作れるかとか、修理できるか、改造できるかとなると、話は別である。

小学校を含めて、初等中等教育において、プログラムを教えるのはよいのだが、 問題は教えられる先生が存在するのかという問題がある。

今、小学校から英語を教えて、高等学校の英語の授業は全部英語でするなどと学習指導要領とかでなっているらしいが、 一般的な英語教師の英語力からいって、絶対に不可能な計画であり、これが妄想であることは誰しも知っていることである。 訳の分からない、決して英語ネイティブに通じないような英語で教育するのなら、そんな英語教育は害にしかならない。

それと同じことが、プログラミング教育で始まってしまう可能性を否定できないのが現状だ。 ごく一部の先生を除いて、プログラミングができる先生はいないのが現状ではないだろうか。 プログラミングどころか、理科を教えるのも困難になりつつあるらしいのだ。

プログラミングといか、コンピュータ、ITの世界は変化が激しい。 今、最新の技術と言われているものの、半数以上が5年後には過去の技術、遺物になってしまう時代だ。 大学で習ったことも、卒業まで持たない技術も少なくないということだ。

こういう時代に、プログラミングを教えるには、テキストを作って、その教え方を先生が研修で身につけて、 それから生徒に教えるなんて悠長なことをしていたら、過去の遺物しか教えられなくなる。

今の時代、プログラミングのようなことに関しては、もはや先生がもっている知識を生徒に与えるなんてことは考えない方が良いだろう。 プログラミングの習得は、先生よりも生徒、児童の方が速い可能性が高い。 プログラミングの場合、抽象的な理解能力が要求されるが、それを乗り越えてしまえば、絶対児童、生徒の方が有利だろう。

プログラミングといったって、延々とテキストエディタでプログラムを打ち込んで作っていく時代ではない。 グラフィカルなプログラミング環境は、これからますます増えるであろう。 Unityのようなゲーム開発環境がさらに進むと、どうなっていくだろうか。

小学校のプログラミングにおいて、プログラミング言語を習得することを目的にすると、その瞬間に時代遅れになるだろう。 プログラミング言語なんて、どんどん変化する。新しい言語が出てくるし、機能もどんどん変わってしまう。 そういうのに戸惑うことなく、新しいプログラミング言語を直ぐに使いこなせる能力を身に付けさせることが必要なのだ。

適度なペースで、あたらしい玩具、ガゼットを与え、見守り、支援するようなのが一番だろう。 と書いたものの、これって大学レベルでも同じことが必要なのだ。

小学生にプログラミングを教えるのは、そんなに難しくない。 難しいのは、小学校教師にプログラミングを教えることなのだ。


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