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2014年は人工知能の小さな一歩が始まった年

2014年12月25日

今年は、人工知能関連の話題がかなり多かったと思う。 まあ、やっと人工知能研究に光明が見え始めたかもと思っているところだ。

確か前世紀の終わり頃に、チェスの世界チャンピオンをコンピュータが破った。 その後、知能ゲームの研究は将棋や囲碁が中心になったのではないかと思う。 そして今年、コンピュータ将棋がプロ棋士と対等以上の力をつけたような感じである。 ただし、多くの人が期待している、コンピュータと羽生さんとの対戦が行われていないので、プロを抜いたかどうかは判断しかねるところだ。 でも、将棋プログラムはまだ着々と強くなっているので、羽生名人を抜くのは時間の問題である。

コンピュータ囲碁も着々と強くなっており、 もうアマチュアではコンピュータに勝つのが困難になってきている。 コンピュータ囲碁がプロ棋士に勝つのは、2025〜2030ころではないかと思うが、旨い方法の発見があったりすると、数年程度は簡単に縮まる。 現状では、一線のプロと最強のコンピュータ囲碁とでは、約4子の差が有ると言われている。

こういう頭の無駄遣い、暇つぶしに対しての研究だけでなく、もっと実用的なところでも人工知能的な研究は着々と進んでいる。 その中で一番有名なのが、自動車の自動運転ではないかと思う。 次の写真は、Googleの自動運転車だ。 いままでは、既存の自動車を改造していたのだが、こちらは独自デザインしたもので、 もはやハンドルがついた運転席なるものは存在しない。 運転しないのだから、運転席があるのは変なのだ。

自動運転車は、知的好奇心だけではなく、重要な使命がある。 交通事故はなぜ起きるか?人間が運転する以上、どうしても事故は起きる。 居眠り、脇見、操作ミスを人間はしていまう。 そもそも、自動車を運転するというのは、人間に向いた作業ではなさそうである。 まして、列車の運転、航空機の運転など、速度に人間が対応できているはずがないので、事故は必然的に起きる。 なので、自動運転により事故を減らせる可能性がある。

自動運転はまだ実験段階だが、今のところ非常に成果が出ている分野ではないだろうか。 長距離トラック、深夜バスなどは運転手の過労による事故が絶えない。 そのうち、一部の車だけでなく、一般の車も自動運転になり、自動運転以外の、 つまり人間が車を運転するのは特殊なことになり、特別許可が必要になる時代が来る可能性もある。

自動運転は、そのうちやってきそうというのがもはや明らかな分野だろうが、 たとえば人工知能によるロボットによる手術などもそのうち行われるかも知れない。

もうちょっと違う分野としては、ロボットは東大に入れるかというプロジェクトも動いている。 まあ、センター試験のような形式のテストで高い点数を取るのは、そんなに難しくはないだろう。 それよりも、記述式の問題、小論文などをパスするのが難しい。

さらに、人工知能にSFを書かせて、星新一賞を取らせようという 「気まぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」も始まった。 審査員が、人間が書いたSFと思って審査し、最優秀に選ばれれば、それは人工知能の判定基準から言って、 正真正銘の人工知能ということができる。

人工知能について、ちょっと書いたが、人工知能と言われている範囲は非常に広い。 それで、ここで説明するのは面倒なので、What's AIというのを紹介しておく。 読むと、さらに分からなくなりそうだが、人工知能というのはそういう混沌としたものと理解しておいて間違いはない。

人工知能について、ちょっと書いたが、人工知能と言われている範囲は非常に広い。 それで、ここで説明するのは面倒なので、What's AIというのを紹介しておく。 読むと、さらに分からなくなりそうだが、人工知能というのはそういう混沌としたものと理解しておいて間違いはない。

個人的には、パズルには以前から人工知能、あるいは人工知能もどきを今までも色々使っており、それなりの成果を上げている。 今年は、さらに、それらの技術の一部を 『実践遺伝的アルゴリズム』の形でまとめて出版した年であった。 この本を読めば、一応、色々なパズルで、遺伝的アルゴリズムを用いることで、問題を自動生成する方法が分かると思う。 なお、ナンプレはあまり遺伝的アルゴリズム向きではない。

以上書いたことは、実は比較的やさしい、実現可能性が高い分野ばかりである。 それよりも、もっと欲しいのは、どうしようもない国会議員が多いので、人工知能国会議員は作れるかなどがある。 将来、どのくらいの人間の活動、職業を人工知能で置き換え可能であろうか。

人工知能が普及すると、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるか、まだ誰も知らないのが実情だろう。 簡単な、単純な判断だけ、あるいは限られた範囲の判断で行える仕事は人工知能に置き換わる可能性が高い。 面倒なだけの作業をコンピュータにやらせるのは当然と思うが、それも仕事だったりすると、失業問題が併発する。 それどころか、あまり人工知能が発達すると、人工知能が人間を支配してしまうという考えもある。 まあ、どうなるかは分からないが、2014年は、とにかく人工知能への小さな一歩が本格的に始まった年ではないだろうか。


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