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R.P.ファインマン


書名 ご冗談でしょう、ファインマンさん (上)
文庫岩波現代文庫 社会5
初出1986年、岩波書店より刊行
発行2000年1月14日
頁数343ページ
定価1100円(税別)
ISBN4-00-603005-3
書名 ご冗談でしょう、ファインマンさん (下)
文庫岩波現代文庫 社会6
初出1986年、岩波書店より刊行
発行2000年1月14日
頁数327ページ
定価1100円(税別)
ISBN4-00-603006-1
書名 困ります、ファインマンさん
文庫岩波現代文庫 社会29
初出1988年、岩波書店より刊行
発行2001年1月16日
頁数355ページ
定価1100円(税別)
ISBN4-00-603029-0

理論物理学者として名高い、あるいは岩波書店から出版されている 『ファインマン物理学』の著者(正しくは講義者かな)、 もっと一般には、ノーベル物理学賞受賞者、 そして原爆の研究であったマンハッタン計画の関係者でもある。

3冊ごちゃまぜに感想を書くことにするというか、一気に読んでしまったので、 細かい話はどれに入っていたか、記憶が不確かなことにもよる。

最近の話題で、まだ記憶に残っていることとしては、『困ります、ファインマ ンさん』の中心的話題である、スペースシャトルが空中爆破して、宇宙飛行士 が何名もなくなったが、その原因を、ちょっと他の人とは違った方法で探り出 したことであろう。他人と常に違う方法で調べるので、当然のごとと波乱、混 乱が起き、それで、「困ります」ということになるのだが、でもやってしまう ところが我々凡人とは違うところだ。

『ご冗談でしょう』の方は、学生時代から、日本訪問の話まで、色々なことが ある。ドラムを叩くのが好きで、ブラジルに行っていたときは、地元の貧民チーム に入って踊りまくったとか。

カリフォルニア州の教科書の選定を頼まれると、全ての候補の教科書に目を通 して、変なことが書いてあると激怒してしまうという、何とも清らかな精神の 持ち主である。他の審査員は、ほとんど誰も真面目に教科書に目など通さず、 適当に評価を下したとか。教科書会社の方で印刷が間に合わなくて、審査のた めの本なのだが、中身は真っ白い紙で、表紙だけがちゃんと印刷されている本 を審査員に渡したのだが、過半数の人はそれでもちゃんと審査したとか。 ところで、日本の教科書採用の審査は信用できるのかなぁ。

日本に来たとき、どうしても係りの者がホテルに泊らせようとするのを、 なんとか説き伏せて旅館に泊ってしまって、日本を満喫して帰っていくはなし とかがある。

原爆の研究をやっていたころ、ロッカーの鍵の開け方を習得してしまって、国 家機密であるはずの情報が簡単に引き出せてしまったなど、楽しい話である。 どうやったら鍵を開けることができるかの詳細もかなり書かれているので、 ちょっと練習すればできるようになるかもしれない。ただ、当時の鍵と今の鍵 が同じ仕組みかどうかは知らないが。

生涯やんちゃに過ごしたファインマンの話が詰まっている。堅苦しい話や、物 理学に関する話も少しはでてくるが、そんなの無視してでもどんどん楽しいと ころだけ読めば良い本だ。

理論物理学を非常に具体的に考えることができるファインマンだから、きっと 『ファインマン物理学』も面白いと思うのだが、まだ読んだことがない。それ よりも、講義のビデオがあるから、それでも聞き流そうかと思っている。

2002年9月28日


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