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銀色夏生


書名さようならバナナ酒
つれづれノート(5)
文庫角川文庫 き−9−29
発行平成8年8月25日
頁数289ページ
定価560円
ISBN4-04-167329-1

ひさしぶりに読んだ銀色夏生のつれづれノートである。平成7年の5月から 1年間のノート日記である。まったくつれづれで、ぐうたらでと思うような内 容であるが、この1年間にいっぱい旅行をしているので、かなりな行動派みた いにも思える。

文章の間にちょこちょことイラストが入っているのだが、まあそれなりのイ ラストといった方がよいかな。女子高生がノートの隅に書いているあれとあま り変わらないように思えるが、漫画的でないところがいい。

本人や子供の旅行中の写真も入っているが、こちらは子供(あーぼう)を中 心にして、いい感じである。

題名の「さようならバナナ酒」は、旅先で買ったバナナ酒のビンが割れて、 酒が流れてしまって飲めなくて悲しかったことから来ているらしい。

私も、いくつかのビンを割ったことがある。最悪だったのは、1升の醤油ビ ンを運ぶときにぶつけて、ビンのそこがパカッと取れて、ドドドドワーとコン クリートの上に醤油が流れ出したことである。それも、いちどきに2本だったっ け。

この本は、買ってからすぐに読み始めたのであるが、つれづれにだらだらと 読んでいた、あるいは休んでいたので、読むのに2か月もかかってしまった。 銀色夏生の本て、グイグイと引き込まれるような本ではないし、読む方もだら けながら読んでしまうようなタイプの本である。

書名つれづれノート
文庫角川文庫 き−9−13
発行平成3年6月25日
頁数232ページ
定価470円
ISBN4-04-167313-5
書名つれづれノート(2)
文庫角川文庫 き−9−21
発行平成5年6月25日
頁数145(+おまけ)ページ
定価470円
ISBN4-04-167321-6
書名毎日はシャボン玉
つれづれノート(3)
文庫角川文庫 き−9−25
発行平成6年7月25日
頁数221(+おまけ)ページ
定価500円
ISBN4-04-167325-9
書名遠い島々、海とサボテン
つれづれノート(4)
文庫角川文庫 き−9−28
発行平成7年8月25日
頁数294ページ
定価560円
ISBN4-04-167328-3

『銀色夏生』は、「ぎんいろなつを」と読む。まだまだ、本当に若い詩人で ある。でも、私は彼女の詩集を一度も読んだことがない。

『つれづれノート』は、一言でいえば『日記』である。ちゃんと、日付があ るのだ。でも、毎日書いているのではなく、適当に書いている、めちゃくちゃ つれづれなる日記である。

ときどき、「今は何時、これから買物に出かけてきます」とあって、新しい 段落が、「今帰って来ました」なんて調子で続いていたりする。もう、日記と いうより、メモではないかと思ってしまう。まあ、メモ的日記とでも言った方 がより正確であろう。

内容に至っては、もう、日常的すぎて、およそ私的すぎて、下らなくて、も うどうでもよい、勝手にせいという感じで、WWWの日記の世界と同じような、 いや、それ以上にだらだらと書いているのである。

………なんて批判しておきながら、せっせと私は読んでいる。


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