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本田宗一郎


書名俺の考え
文庫新潮文庫 ほ−10−1
初出『実業之日本』、『オール生活』、 『文藝春秋』、『朝日新聞』に掲載
単行本平成4年4月実業之日本』より刊
発行平成8年5月1日
頁数214ページ
定価400円
ISBN4-10-146111-2

まだ日本が、欧米に追い付こうとしていた時代にかかれたものなので、これ からどんどん落ち込んでいくであろうことを多くが当然の事として予想してい る今とは背景がまったく異なる。何しろ、YS-11が完成し、話題になっていた 頃の事なんだから。

そういう点を懐かしがりながら読んでもいいが、そういう点を全部無視して 読んでも、十分に「俺の考え」が伝わって来る。というより、そういう時代の 影響を受けている部分はあまり本質とは関係ない。

とにかく、自分の頭で考えるというアイデアの基本に徹している。当たり前 のことなんだが、どうしても他人のアイデアに皆が頼ろうとしてしまうのを戒 めている。

設計図を盗み出して、買ってくれなければ他社に売るとの強迫の話もあった。 もちろん、本田のオヤジは、「売りたければ売れ」と言う訳だ。実際、日本の 多くの企業で、競争相手の機械を購入し、バラして研究する話は枚挙にいとま がない。


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