文庫本のホーム群ようこ

無印シリーズ/群ようこ


書名無印おまじない物語
文庫角川文庫 む−5−9
初出平成6年12月角川書店(単行本)
発行平成9年1月25日
頁数243ページ
定価470円
ISBN4-04-171709-4

久々の無印シリーズである。まあ、読みやすいというので、つい買ってしま い、つい読んでしまうシリーズである。それで、今回もそうしてしまった。

話は面白いので、どんどん読んで、最後の「第十二話」を読み終え、「解説」 を読んで、初めて本書が「おまじない」をテーマにした本であるのに気がついた。 それほど何も考えずに、すっーっと読んでしまえる本である。

この本の感想ではないのだが、第四話「魔性の女」であった。この部分を読 む前日だったと思うが、朝FMを聞いていたら、パーソナリティが「ませいの おんな」というのを何度も連発していた。最初は聞き損なったか、と思ったが そうではないらしかった。「ましょうのおんな」ではなかったかと、側に置い てあった広辞苑でつい調べてしまった。

さて、12話であるが、どれも見直してみると「おまじない」の話であった が、ちょっと無理があるくらい誇張があり、それでいて楽しかった。

ただ、第一話だけは、内容からいって、群ようこ本人の条件に似すぎている ので、フィクションではないような気もするなあ。まあ、物語なんだから、真 偽の程などどうでもいいんだけれど。

書名無印良女(むじるしりょうひん)
文庫角川文庫 む−5−1
初出昭和61年4月角川書店(単行本)
発行昭和63年1月10日
頁数244ページ
定価430円
ISBN4-04-171701-9
書名無印OL物語
文庫角川文庫 む−5−3
初出1989年4月角川書店(単行本)
発行平成3年9月25日
頁数274ページ
定価470円
ISBN4-04-171703-5
書名無印結婚物語
文庫角川文庫 む−5−4
初出1990年6月角川書店(単行本)
発行平成4年3月25日
頁数253ページ
定価430円
ISBN4-04-171704-3
書名無印失恋物語
文庫角川文庫 む−5−5
初出平成3年12月角川書店(単行本)
発行平成4年11月10日
頁数235ページ
定価430円
ISBN4-04-171705-1
書名無印不倫物語
文庫角川文庫 む−5−7
初出平成4年12月角川書店(単行本)
発行平成7年2月25日
頁数247ページ
定価470円
ISBN4-04-171707-8
書名無印親子物語
文庫角川文庫 む−5−8
初出平成5年12月角川書店(単行本)
発行平成8年1月25日
頁数227ページ
定価430円
ISBN4-04-171708-6

今回、はじめてテーブルを使って、文庫本のデータを表示してみた。私も、 やっとこのくらいの表を作ることが半年たってやっと学習できた。

さて、『無印』といえば、『無印良品』という西武のブランド品のことを誰 しも思いだそう。ここでの『無印』の意味は、どこにでもいる、だれの身の周 りにも居る、ごくごく普通の人のことを指していると勝手に解釈しているので あるが、どうなんだろう。

作家「群ようこ」といえば、『無印**物語』と言われるくらい有名なシリー ズであり、まだ文庫化されてないのもある。

無印の特徴は、20頁程度の短編で、誰にも身近、あまりにもありふれた状 況を書いたものである。それだけのことなら、今までにもそのようなことを書 いた作家は腐るほどいて、本当に腐っていた。「群ようこ」の物語が腐らず、 多くの人に読まれているのは、なんといっても、心理描写をばっちし書いてし まっていることである。

ふつうの小説などでは、日常、「あの馬鹿野郎」とか心に思っていても口に 出さないことを、この作家は、どんどん書いているのである。それが面白いの である。

とくに、こころの中だけで思って口に出さないことを、

        「私、自分なりに一生懸命やってるんです……」
          といわれたら、
        (何度繰り返したら気が済むのだ。このバカたれめ)
          と罵りたくもなってくるのである。
                        ----「無印OL物語」より---
  
というふうに(カッコ)に入れて表現している。この表現がふんだんに使われ ているので、国語の成績、とりわけどうでも解釈できる文学的部分が特に悪かっ た私には大変分かりやすい本である。

いちおう「物語」となってはいるのであるが、かなりの部分が著者の身辺か ら題材をとったということは、著者の数あるエッセイを読めば想像がつく。

とにかく、楽しく気楽に読める本である。主人公(=著者)やその身内や友 人の悪口ばかりが書いてあるので、読んでいて納得してしまうことが多く、笑 いながら一気に読めてしまう。


文庫本のホーム群ようこ