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畑正憲(ムツゴロウ)

ムツゴロウの青春記
文春文庫 は−1−1
著者   畑正憲
発行   1974年6月25日
頁数   238ページ
価格   380円
ISBN 4−16−710801−1

ムツゴロウの結婚記
文春文庫 は−1−2
著者   畑正憲
発行   1974年9月25日
頁数   206ページ
価格   340円
ISBN 4−16−710802−X

あの動物王国の王様であるムツゴロウは、『ムツゴロウの***』という題 名で、文春文庫で多数のエッセイが出ている。また、角川映画で知っている人 も多いであろう。だから、角川文庫からもかなりの本が出ている。

それらの中で、『青春記』と『結婚記』は最も初期のもので、ムツゴロウの 青春時代、学生時代のことが書かれている。もちろん、生物学を専攻し、動物 との生活のついでに人間の生活もやっているようなところがあるのであるが、 その無茶苦茶な生活というのは、当人にとっては楽しいかもしれぬが、結婚し た妻の方はさぞや大変だったであろう。

子供時代を満州で過ごし、したがって本土に引き上げてからもいろいろあり、 波瀾万丈の子供時代を過ごした筈であるが、本人は動物に魅せられてさらなる 波乱を起こす。金もないのに学生結婚し、それでもなんとかやっていった青春 の思い出の記である。

でも、貧乏の切り抜け方の本としては今では役には立つまい。ムツゴロウが どんなに非常識な生活をして来たかを知るには良い本である。また、ムツゴロ ウの多数の著作を読む前に、この2冊は読んでおくと背景がわかり、より楽し める。

とにかく、世間の常識を無視し、興味の湧いたことには徹底的に熱中してし まう性格が良く出ていて読むのには楽しい。世間では、とくに学校では熱中す るのは良いことのように言うが、ここまで何にでも熱中すると単純に良いとは いえなくなる。

でも、本書、貧乏生活について書いている部分は読んでいると楽しいんだ。 「まあ、ようやるわ」ってなもんである。


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