ホームページプロフィール学歴
学歴/その2

『エレガントな解答を求む』

とにかくこの「学歴」のページは人気がある。理由はいまだに良く分からぬ が、人気があるので、さらなる追加を試みようと思う。もう既に充分に丁寧に 書いているのであるが、書き加えることにする。

そういえば、このところ、私のホームページへのアクセスは、高エネルギー 関連のところからが多くなってしまった。これは、もしや、私の前世がばれて しまったのではないかと危惧したのであるが、まだ事実は確認していない。

昔、『自然』という自然の雑誌、つまり自然科学の雑誌があったのを知って いる人もいるだろうか。もう、既に廃刊になってしまった。私が愛読する雑誌 は、どれもこれも廃刊に追い込まれていくようだ。

この『自然』で、WWW産みの親の CERN建設の記事が連載されていた のをご存知であろうか。つまり、加速器である。器をびゅんびゅん回す訳では ない。この加速器は、スイスとフランスとの国境にあり、素粒子が国境を何回 と無く通過するうちに関税がいっぱいついて、もとの価格は無視できるような 状態になってしまう………というようなことを書こうとしたのではなく、私が 高校生だったころ、CERNの記事を毎月楽しみに読んでいたことを書きたかっ たのである。

それから、もうじき引越しということで、家の中を調べていたら、昔書いた 貴重なノートが見つかった。『数学セミナー』という雑誌を知っているだろう か。その雑誌には、「エレガントな解答を求む」というコーナーがあり、今で も続いている。私も、昔は、すこしは数学、いや算数を理解していたので、そ の問題に無謀にも挑戦していた。

問題は、毎号2題出題される。その問題について、「エレガントに解いて下 さい」というのが出題意図である。ごちゃごちゃ計算をするとか、長ったらし い証明をするとか、そういうことは出題者は望んでおられない。エレガントで あることが最も重要なのである。私も、この「エレガント」という言葉に酔い してれ、一時期、毎月応募していた。

応募者はそれなりにいるのであるが、少しエレガントな解を示すと、私の解 答を丁寧に書き直して、解答欄に大きく取り上げてくれるのである。逆に、誰 でもがやるような平凡なありふれた解答だと、ちょろっと解説があり、その他 大勢様のところに、名前が出ることもあるくらいである。

こういう問題があると、つい張り切って、本来の勉強を忘れてやってしまっ た。問題は、ちゃんと難しくて、普通は30分とか1時間では答えは出ない。 それでも無い頭を絞って、1週間くらいを無為に過ごし、解答をひねり出す。 こういう訳だから、1問答えると疲れてしまい、2問目まで手をつけることが できなくなる。「まあ、1問答えられたのであるから、我輩もたいしたもので ある」と思ってしまうのである。

こうして応募した解答のコピーがこの度、部屋の中から出土してきたのであ る。ああ、長くなったので、もう止めよう。

1996年5月12日


ホームページプロフィール学歴