パズル本

ののぐらむ

書 名:ののぐらむ E.T.と解く新型絵パズル
著 者:いしだ のん
発 行:株式会社毎日新聞社
発行日:1992年9月10日 初版1刷発行
定 価:1400円
サイズ:A5版 128ページ
ISBN 4-620-30886-2

書 名:ののぐらむ 第2集
著 者:いしだ のん
発 行:株式会社毎日新聞社
発行日:1994年5月1日 初版1刷発行
定 価:1400円
サイズ:A5版 128ページ
ISBN 4-620-30975-3


現在、「お絵書きロジック」とか「イラストロジック」という名前でよく呼 ばれている、解くと絵が出きあがるパズルの原典とも言える本である。

むかし、むかし、まだこのパズルを誰も知らなかったころ、

「パズル懇話会」

というパズルに狂った人々の集まりの参加者の一人であり、この著書の第1 集のあとがきにも特別な記述のある秋山久義氏から、このパズルについての解 説を飲み屋で延々と受けた。そのころは、コピーで問題が配られ、私も秋山氏 から何問かをもらってやってみた。でも、そのころは、まだ忙しくて、「ちょっ と今までと違ったパズルだわい」と思っているうちに、世の中が、このパズル で盛り上がってしまった。

このパズル、世間では大変盛り上がっている。しかし、「それほど熱心にや るほど面白いかいな」と思い、少しはやってみた。色々な問題をやってみたが、 概して易しい。いくつかの雑誌に載っている巨大と言われるものやってみた。

確かに、大きくなると、縦と横を見るのが大変になってきて、行や列を間違 えないようにしないといけない。確かにそういう苦労はあるのだが、パズル本 来の楽しみというべきものは以外と少ないように思われた。

このパズルの特徴は、何といっても、

絵が現われる

ことであり、完成した時の楽しみがある。これは、まあ、ジグソーパズルと 同種の楽しみというか喜びというか、そういう類の満足感であろう。

このパズルでは、■の場所が少ない程、面白い。■が周囲の辺にベタッと並 ぶような場合には、あっっっっという間に次々に決まり、殆んど面白みがない。

とにかく、このパズルは、世の人々に、パズルの楽しみを知らせたことに大 変な意義がある。世の中、これからは、「いかにして自由時間を潰すか」を考 えなければならない時代になっていく。そのために、多くの人々が、時と場所 を考えず、このパズルからパズルの世界へ入り込んで来るのは大歓迎である。 そして、その他にも、いろいろなパズルがあることを知ってくれると、一パズ ル愛好家としては嬉しい。

非常に残念なことであるが、「我こそはこのパズルを作った者である」とい い、他の者にこのパズルを作らせないように試みた厭味な会社があった。しか し、多くのパズル愛好家はご存知のことであるが、誤りの多いパズルがあふれ かえって、次号に誤りの報告が載っていたりする。そういう事で争うより、問 題の質で争え、良いパズル本の一つでも出しなさい、と言いたい。この手の話 が第2集に書かれている。もちろん、この本の著者は、良いパズルを出す事で 競争しようという考えである。

この本には、かなり丁寧な解き方の戦略が書いてある。さらに、コンピュー タ屋さんに興味があるだろうことは、パズル懇話会の会員の加藤徹氏が1秒以 下で解くプログラムを作ったとあります。

私は、今のパソコンの能力から考えれば、30×30程度ならば、絵にもよ りますが、まず1秒もかかることは有りえないと思う。学生にC++でも教え たら、実習でやらせるのに適当なパズルではないだろうか。(ちょっと話がそ れてしまった)


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