パズル本

ナンバーリンク

書名ナンバーリンク2
シリーズペンシルハズル本(38)
編集者ニコリ
発行元株式会社ニコリ
発行日 1996年3月10日
サイズ新書版128ページ
定価600円
ISBNなし

ニコリから久しぶりにナンバーリンクが出た。実に7年ぶりにやっと出て、 それもやっと2冊目である。今までずっと出さすにいたし、雑誌『ニコリ』で も扱いは小さくなっていたのであるが、なぜ急に出したのであろうか。もしか して、技術評論社がナンバーリンクの本を急に2冊まとめて出したからであろ うか。でも、なんたって待望のパズルであったので、早速やってみた。

そういうどうでもよいことは横に置いといて、1冊目と2冊目の大幅な相違 について調べていこう。

まずは、問題のサイズと問題数の関係がどのように変化したかを表にした。

ナンバーリンク1 ナンバーリンク2
サイズ問題数サイズ問題数
PART 1 8×81910×1035
PART 2 10×106110×1833
PART 3 15×201914×2417
PART 4 20×3611

これを見て分かることは、数値上のことであるが、サイズが大幅にアップ したのである。1冊目とは甚だしい違いがある。

形式的な違い以外に、今回は数字の配置に非常にこだわったことが見て取れ る。とにかく対称になるように、あるいはできるだけ何か意図的に数字が並ぶ ように努力したように思われる。まあ、図として見ると、これは美しいかも知 れない。

しかし、きれいに並んだ「ナンバーリンク」は解きやすい。問題を作る側の 楽しみできれいに並べるのは勝手だが、解く楽しみは減る。

もっと致命的なことがある。それは、壁沿いに数字があると非常に厳しい制 約条件になり、自由度がはなはだしく減少し、問題がめちゃんこやさしくなっ てしまうのである。そして、今回の問題は、サイズは大きくなりはしたが、数 字が壁にくっついている場合が多いのである。「こりゃないぜ!」という感じ だ。

それから、もう、ひとつ。数字がいっぱいばらまかれている。つまり、平均 して線が短いのである。あっち、こっち、クネクネさせて、どこを通過させよ うかと悩むところが少ない。

………というのが、今回の本についての感想である。ちょっとやってみて、 あまりに簡単そうだったので後ろからやってみた。でも、やはり簡単であった。 PART 4 は最初の1つを除き全てがHardとなっていたが、これは評価がおかし いのではないだろうか。

書名ナンバーリンク1
シリーズペンシルハズル本(10)
編集者ニコリ
発行元株式会社ニコリ
発行日 1989年5月10日
サイズ新書版128ページ
定価600円
ISBNなし

【注意】ニコリの本は、特定の書店にしか置いていません。したがって、 ISBNもありません。大きな書店に行くか、「地方小出版流通センター扱い」で あることを書店に言って、調べてもらって下さい。入手は困難ですが、パズル 愛好家たるもの、この程度の困難をいとうようではいけません。


パズル愛好家の間では、超超有名な『ニコリ』のペンシルパズル本シリーズ であり、かなり昔に出たものです。しかし、残念ながら、1巻だけ出て、その 後、続巻は全然登場していません。もしかして、面白くないので出さないのか というとそうでもなく、ニコリの雑誌には毎号毎号掲載されているので、そう いう訳ではなさそうです。

このパズルの特徴は、なんと言っても『ひらめき』の一語に付きます。いま まで、なかなか出来なかったのが、ある手を思いつくと、あとはまたたく間に できてしまうのがこの『ナンバーリンク』です。

この、努力より、才能というか、ひらめきというか、はたまた天才の直感と いうか、そういう類のものが要求されるように思われるパズルです。難しいと いわれる難易度がHardレベルになっているものでも、20分くらいで出来てし まいますが、罠に因われると、「全部消してやり直し」ということになってし まう。

深夜、家族が皆寝静まった頃、深夜テレビをつけたまま、リビングで延々と やってしまって、朝起きられなくて、会社に昼ごろになって顔を出すこともし ばしばでありました。テーブルの上には、証拠物件の消しゴムのカスを残して しまって、パズルを夜遅くまでやったのが妻や子供にばれてしまって、さあ大 変。まあ、やり過ぎは禁物です。

とにかく、この、理詰めでコツコツではなく解くことができるのは、他の幾 多のパズルとは全く違った感性を持っていて、私は好きです。なのに、1冊し か出してくれないのは、非常に残念至極です。


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