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なぜ世界のスーパープログラマが良質のナンプレ自動生成を作れないか

2011年5月24日

今、ナンプレ(SUDOKU)は全世界で大流行だ。 そして、この問題は、プログラムの研究対象としても、ちょうど手頃である。 とくに、人工知能をどのように実際に利用できるか、わかりやすい例として最適だ。

だから、世界中で研究され、報告・論文が世界の著名な数理科学系の雑誌に掲載された。 さらに、多数のプログラムが発表されたり、自動生成を利用した問題提供もたくさんある。

しかし、内容的に見て、良いのはすごく限られているというか、皆無に限りなく近いのが現状だ。 ひたすら難しい問題を解く研究、さらにはひたすら難しい問題を見つける研究は進んでいるようだが、 面白い問題、楽しい問題、クールな問題、恰好良い問題など、 人間が喜ぶような問題の研究は、残念ながらまだまだというか、そういう意識がとても低い。 つまり、商品として提供できる問題作成の研究は進んでいない。

世界には、人工知能などで有名な大学、研究機関など多数ある。 彼らが、ちょいとやれば、よい自動生成はすぐにできるのではと思いたいが、 実際にはまったくできなかったのが事実だ。 もちろん、コンピュータサイエンス、人工知能の知識や経験が足りなかった訳ではない。

ナンプレの自動生成プログラムを作る場合でも、 面白い問題、楽しい問題、クールな問題、恰好良い問題とはどういうものかを理解していなければいけない。 要するに、ナンプレの「業務知識」である。 これを理解できないまま、いくらプログラムをいじり回しても、ゴミ問題しかできない。 手作りの方法も当然知っていなければいけない。 すべてを知っていて、その上でプログラムを作ることが重要なのだ。

スーパープログラマ兼人工知能エキスパートであっても、パズルを知らなければ ろくなナンプレプログラムは出来ないのだ。 良い問題、悪い問題を区別できなければ、プログラムを改良することはまったく不可能なのだ。

………というようなことを、 世界のナンプレ自動生成プログラムを見ていて、つくづく感じたのであった。


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