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パズルの研究不足で可能性がなくなることがある(しろまるくろまる)

2011年6月1日

ずっと前、ホームページで、「しろまるくろまる」は、難易度の連続性がなく面白くない、と批判したことがある。 そうしたら、「しろまるくろまる」は素晴らしいのだ、といって、問題を送ってくれた人がいた。 確か8×8くらいの問題で、外周に何もない問題だった。 しかし、極端に難しいだけの問題で、こちらが面白くないと批判したことを証明するような問題だった。

実際に、ずっとそう思っていたのだが、先日 「パズル蔵(京都大学パズル同好会ブログ)」 の「しろまるくろまる」に関するの色伝考好さんの投稿 その1その2その3その4 を読み、というか、そこにある問題を解いてみて、考えが変わったのだった。

昔、パズラー誌で提供されていたころは、確か比較的小さなサイズだけだった気がする。 「その4」では、17×17の大きな問題が載っており、 このくらいの大きさになると、やりたい放題できると書かれていた。 つまり、様々な工夫をしながら解く問題だぞ~っと言いたげな問題なのだ。

このパズルには、2つの重要な手筋(定石)がある。 外周に関するものと、交差(切り違い)である。 この2つだけ知っていれば、ほとんどのものが解けていたのだ。 あるいは、急激に難しくなるかのいずれかだった。 つまり、多様な手筋がなかったのだ。

しかし、色伝考好さんのパズルは、そんなものでないのだ。 もっといろいろな手筋を考えないといけないのだ。 というか、「このパズル、手筋がたくさんあって、本当はもっと奥が深い」 と思わせる問題なのだ。

パズル蔵で提供されているような問題がどんどん出題されていれば、 もっとこのパズルは成長・発展したのではないかと思う。

パズルが生まれて、いろいろ問題が作られても、最初のうちは、研究やら経験やらが少なく、 良い問題を作られることは難しい。というか、まず最初からパズルの特徴をとらえ、 パズルの可能性を引き出すような問題が作れることはない。 どんなパズルも、複数の作家が数年かけて熟成して、やっと本当の意味で遊べるようになる。


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