いきなりX-Wingが出てくるナンプレ問題(3)しらみつぶしを避けよう
2014年10月9日
横列で、数字が4つ入っているのは次図の赤枠の1列だけである。
では、とりあえず、この列について分析しよう。
この列には、7,2,5,6があるので、調べるべき数字は、1,3,4,8,9である。
5つの空白マスがあり、そこにこれら5つの数字が候補として入る。 そのなかで、できるだけ少ない空白マスに現れる数字を探す。
念の為、つまり普通は書いたりしないのだが、各数字が全体で何個現れるか数える。
1が5回、3が3回、4が4回、8が2回、9が5回現れる。X-Wingを見つけようとしているので、2回しか現れない候補数字に注目するので、今は8だけである。
今注目している横列の候補8の位置と同じ位置に8がある横列はあるだろうか。
まず、8を含む横列は候補から外れる。
候補8が2回現れ、その位置が緑丸と同じ位置の横列を探す。
つまり、この緑丸とX字形になれる横列があるか探すのだが、結果はどうだろう。残念ながら、赤枠の横列と組になって数字8のX-Wingになれる横列はない。
ということで、横列はこのあたりでやめておこう。
次は、縦列について調べる。
数字が既に4つ入っている縦列が4列あることが分かる。 これについて、全組み合わせを調べれば完了だ。b, 各列をA,B,C,Dで表すと、(A,B),(A,C),(A,D),(B,C),(B,D),(C,D)の6組について調べれば完了だ。
でも、ここで少し考えよう。空白マスの位置関係を考えてみる。そのため、注目列の空白マスをピンクにしてみた。
X-Wingを調べるので、水平位置が一致している空白マスについて調べる。 一番上の横列(緑棒)は、どの赤枠の縦列でも空白になっている。
しかし、AとBの残りの空白マスの位置と、CとDの空白マスの位置はどこも一致しない。
ところで、X-Wingでは、同一候補の位置が列に2回現れ、その位置が一致しなければいけないのだが、 (A,C),(A,D),(B,C),(B,D)の組み合わせでは、候補以前に空白マスの位置が1箇所でしか一致していなので、 これら4つの列の組み合わせではX-Wingはどんな数字候補でもできる訳がない。
なので、(A,B),(C,D)の2組だけ調べることにしよう。ということで、次に続く。