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『ヒントの少ないナンプレの作り方』とん著、暗黒通信団発行

2015年1月5日


2014年の年末に、あの怪しい暗黒通信団から、また怪しい本が1冊出た。

タイトルは『ヒントの少ないナンプレの作り方』である。 9x9の最少ヒント数は17個が既に証明されているので、本書には16x16と25x25のヒント数の少ないナンプレの作り方が載っている。

入手したので、とりあえず一気に読んでみた。結構短時間で読めた。 といっても、暗黒通信団の本なので、内容は濃過ぎて黒いのだが、厚さはとても薄いのだ。本文たったの16ページ。

薄いけれども、ちゃんとルール、手筋などの基本的なことはもちろん、 最少ヒント数の問題を作るコツから、関連情報まで満載なのだ。

A5 20P(表紙込) 
末端価格200円(税抜) 
ISBN 978-4-87310-223-8 (C3041) 

第3章が9x9のヒント数17の問題の作り方が書いてある。 わざわざ Raspberry Pi というとっても低性能のコンピュータで実行した場合の説明がある。 9✕9は、局所探索法で作れるんだと。

第4章が16x16の場合で、作り方も局所探索法ではなく、進化的アルゴリズムになっている。 詳しいことは本書を見ていただくことにして、ヒント数56個の問題ができたとある。 表紙および本書の付録にそれぞれ1問、計2問載っている。 なお、16x16や25x25の問題作りでは Raspberry Pi を使わないようだ。

第5章が25x25の場合だが、またまたやり方を変更しているが、説明は面倒なので本書を読んで欲しい。 ヒント数151の問題が1問載っている。空白マスの数が25x25-151=479個あり、 1マス平均分で埋めたとしたら8時間もかかるのを考えると解く気が起きない。

本書は、参考文献が充実しているのだ。 ナンプレ、SUDOKUに関する重要なURLがずらずらと並んでいる。 このためだけに入手するのもありだろう。

最少ヒント数のナンプレを作ろうとしてうまくいかなかった人には非常に参考になる情報が色々ある。 まあ、最適化問題やナンプレのソルバーについて知っていることは前提のようだが、 今一歩うまく行かなかった人には非常に参考になる本だ。

最近は、ナンプレ、数独をテーマにした卒論、修論、その他の論文類がいろいろあるようだ。 しかし、ちょっと残念な内容の論文が多かったので、本書を手がかりにしてプログラミングすれば、 ちゃんとした論文になり、日本の情報科学、知能工学も躍進するかもしれない。 さらには世界最少ヒント数の問題を作ることに成功し、世界記録保持者になれるかも知れない。


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